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40年ぶりに丹沢湖へ向かう2~三保ダム広場に折れたのが正解だった

山北天空大橋と道の駅山北を通り過ぎた後は、特に名所はなく、ただ山の景色を楽しみながら、山道を上がっていきます。

途中、滝がありました。

これも酒匂川でしょうか。

茶畑がありました。足柄茶ですね。

ひたすら山の景色を見ながら進んでいきます。道路があるのですが、ところどころで歩道がなく、ひっきりなしにダンプカーが入っているので、ときどき危険を感じます。

どこかの山を切り崩して土砂を運んでいるのかと思いましたが、違うようです。

丹沢湖で見られるダンプカーは、多くの場合ダムに堆積した土砂を運び出す工事によるものです。ダムは上流からの土砂もせき止めるため、年月とともに湖底に堆積し、貯水容量が減少します。その対策として浚渫が行われ、掘り出した土砂を大量のダンプで搬出するため、連続して通行する状態になるのです。

数万m³を数ヶ月で処理する必要があるのですが、一度に運べる量が少ない(ダンプ1台で数m³〜十数m³)ため、 必然的にピストン輸送状態になるのです。

丹沢湖では、水位を下げる時期(渇水期や管理放流時)に掘削しやすいため、この期間に工事が集中という事情もあり、特定期間に交通量が一気に増えます。

当然、県の仕事なので、税金でこのようなことが行われているのです。仕方ないのでしょうが、せっかくの新緑の道をジョギングする身には危険を感じてしまう場面が多くあり残念でした。

引き続き、同じような山の新緑が広がっています。

あと2kmくらいのところで、三保ダム広場という案内があったので、車道から外れて進んでいくことにしました。

ここから舗装はされていますが、山の中の一本道を進んでいきます。

途中でパッと開けてダムが見えました。これが三保ダムです。

三保ダム

三保ダムは神奈川県足柄上郡山北町に位置する多目的ダムで、酒匂川水系の河内川をせき止めてつくられています。1978年に完成し、洪水調節、水道用水の供給、発電などの役割を担っています。ダム湖は「丹沢湖」と呼ばれ、周囲の自然と調和した景観が魅力で、観光やレクリエーションの場としても親しまれています。特に秋の紅葉シーズンには多くの訪問者が訪れ、四季折々の風景が楽しめる地域の重要な水資源施設です。

新緑の間に川が流れています。

河内川

三保ダムの下流では、まずダムによってせき止められている河内川が流れ出し、やがて酒匂川へと合流します。酒匂川は神奈川県西部を代表する河川で、足柄平野を潤しながら南へ流れ、最終的には小田原市付近で相模湾へ注ぎます。このように、三保ダムの水は河内川から酒匂川、そして相模湾へと順に流れていき、地域の水環境と人々の生活を支えています。

三保ダム広場

三保ダム広場

三保ダム広場は、神奈川県山北町の丹沢湖(丹沢湖畔)に整備された憩いの公園です。三保ダムの完成に伴って整備され、湖と周囲の山々が織りなす美しい景観を楽しむことができます。園内には広場や遊歩道が設けられ、散策やピクニックに適しています。春の新緑、夏の湖面のきらめき、秋の紅葉と、四季折々に異なる表情を見せるのも魅力です。地域の人々や観光客に親しまれる、自然と調和したやすらぎの空間となっています。

三保ダム広場は一般に「公園」と呼ばれることもありますが、都市公園法上の公園ではなく、ダムに付随して整備された広場・緑地です。そのため見た目や利用方法は公園に近いものの、行政上はあくまでダム管理施設の一部という位置づけになります。

ダンプが通る道路を早めに避けたおかげで、この広場に出向くことができ、さらに三保ダムを近くで見ることができたのでよかったとしましょう。

付近地図

三保ダム広場の正面にある女性像は、特定の人物を表すものではなく、水や自然の恵みを象徴したモニュメントです。ダムや水辺施設ではよく見られる表現で、豊かさや生命をイメージしています。

女性像

思いがけず、ダム建設以前に使われた歯車と水車の展示がありました。機械遺産好きとしてはたまりません。

歯車
歯車

この歯車は、三保ダムの建設によって埋没した東京電力嵐発電所・田ノ入だむのローリングゲートの巻き上げ機に使われていたものです。ローリングゲート巻き上げ機とは、ダムや堰の水門(ゲート)を上下に動かすための装置です。すなわちこの歯車は、巨大な水門を持ち上げるためのパワー装置だったのです。

続いて水車です。

水車ランナ

東京発電・田ノ入発電所で使われていた水車ランナーも展示されています。ランナーは水力発電の中心部で、水の流れを受けて回転し、その力を発電機に伝える重要な部品です。

水車

三保ダムのあらまし

田ノ入発電所

田ノ入発電所は、神奈川県山北町の三保ダム直下に位置する県営の水力発電所で、ダムから放流される水の落差を利用して発電を行っています。三保ダム完成後の1979年(昭和54年)に運転開始され、最大出力は約3万kW(30,000kW)です。河内川を通じて酒匂川水系の水利用の一端を担い、治水・利水とあわせて地域のエネルギー供給に貢献する重要な施設となっています。

東京発電株式会社は、水力発電を中心に事業を行う電力会社で、関東地方の河川やダムを活用した発電所の運転・保守を担っています。もともとは東京電力グループの一員として設立されましたが、現在は独立した形で事業を展開しています。再生可能エネルギーである水力発電を通じて、安定した電力供給と地域資源の有効活用に貢献している企業です。

この広場からは三保ダムがよく見えました。
これはダムカードと同じ角度からのフレームです。

三保ダムと丹沢湖のスケールモデルもありました。

三保ダムがよく見える場所に出ました。

三保ダム
三保ダム

動画も撮影しました。

三保ダムの手前には松ケ山橋がありました。
松ケ山橋は、丹沢湖に架かる橋の一つで、周囲の山々と湖面を一望できる景観の良い場所に位置しています。三保ダム建設に伴い整備された道路ネットワークの一部として築かれ、地域交通を支えるとともに、観光客のビュースポットとしても親しまれています。湖と山が織りなす風景の中で、ダム湖の成り立ちや地域の変化を感じられる橋です。また、その景観性や構造設計が評価され、土木学会賞を受賞した実績もあります。

松ケ山橋
松ケ山橋
松ケ山橋
松ケ山橋

松ケ山橋の上部にあるマークは、神奈川県の県章です。これは県が整備・管理している施設であることを示す標識で、道路橋やダム関連構造物によく設置されています。シンプルな幾何学模様ですが、神奈川の頭文字「カ」を図案化したもので、公共インフラの一体感や管理主体を視覚的に示す役割を持っています。

松ケ山橋

下流を眺めてみます。

ゆっくりの散策なので、まだ丹沢湖まで余力が残っています。

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