自信がない・・・に効く3ステップ
「自信がないんです・・・」という人に対して、私がよく使う方法を並べてみました。
効き目のない方法
「大丈夫、あなたは、これも出来るし、あれも出来るから」というアドバイスをしがちですが、ほとんど効き目はありません。むしろ、「自信がない」と言っている相手に対して、真っ向から否定していますので、会話自体が上手くいかなくなることが多いです。
相手は、わざわざ自分の弱みを話して、そんな弱い自分を受け入れて欲しい、と思っています。ですので、まずは、「そうか、自信がないんだね・・・」とシンプルに相手を受け止めてあげます。
① 自信がないことによる影響は?
受け止めたあとで、「自信がないことで、どんな影響があるの?」と、問いかけてみます。「会議で、上手く話せないんです」「勉強を始めても、なかなか成果が出なくって」「仕事が遅くて、周りに迷惑がかかっているんです」など、具体的な課題が出てきたら、そちらの相談事へと移行します。
具体的な課題に置き換えれば、「自信がない」という状態や、その背景にある個人特有の弱みの問題など、どうにも扱いにくい抽象的な問題を避けることができます。結果、その課題が解決できれば自信につながるかもしれません。たとえ、課題解決が一発で上手く行かなくても、「自信のなさ」についてダラダラと話すよりは、よほど有意義でしょう。
② 自信がなくなったのは、いつから?
残念ながら、具体的課題に移行をしそこねても、残念に感じる必要はまったくありません。自信を持ってください。
生まれた時から自信がない人はいないわけですから、「自信がなくなったのは、いつから?」を聞いてみます。そうすると、過去のエピソードを話してくれますので、「自信がかつてあった状態」と「今の自信がない状態」を相手が客観視しながら比較できる状況になります。
そこから気づきを得てもらえれば、それでOKですし、気づきがなくても、過去の自身を失ったきっかけを話し終えて、何となくスッキリしている相手がいるはずです。
③ 自信がないことで助かっていることは?
相手の過去エピソードを聞きそこなっても、まだ自信を失うには早すぎます。
「自信がないなりに、助かっていることがあるとすれば、何かな?」と聞いてみます。ここで、相手が真剣に向き合っている人であれば、数秒から数十秒は考えてくれます。相手から言葉が出てくるまで、ゆっくりと待ってあげます。
「自信がないことで、できるだけ安全側の行動を取っている」「自信がないからこそ、似たような人にやさしくできている」などの言葉が出てくれば、「そうか、自信のおかげで助かっていることもあるのか・・・」と受け止めてあげます。
既に「自信のなさ」は有意味なものに転換していますので、このあとの会話運びは、「もっと、話を聞かせて」でもいいですし、「そう考えると、何か話したい事ある?」でもいいかと思います。
それでも上手くいかない場合
この①から③までを試してみて、それでも上手くいかないと、さすがに自信を失ってしまいそうです。
おそらく、そういうときって、相手は周りに依存したい状態なのかもしれません。
そんなとき、「自信のなさ」という感情を二人でお世話してしまうと、その感情が育ってしまいますので、本人も聞き手も、望まぬ方向へと進んでしまう可能性もあります。
ですので、「なかなか、お役に立てなかったね。また、私にできそうなことがあれば、教えてください。」という形で、ひとまず切り上げてしまうのも手だと思います。(もちろん、何か不幸なことがあって、相手が極度に落ち込んでいるときは、話が別かとは思いますが・・・)
まとめ
自信のない人に対して、① 自信のなさが及ぼす影響に目を向けてもらう、② 自信があった時との比較をしてもらう、③ 自信のない状態への見方を変える、という3つのアプローチをご紹介しました。
本格的なコーチングやカウンセリングの代わりには、もちろんなり得ないのですが、日常に溢れている「自信がない」状態に、誰でもできる、簡単な向き合い方としてご紹介をしました。
