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アメリカ版とフランス版どちらが好み?~「キャッシュトラック」「ブルー・レクイエム」

前回に続き、ガイ・リッチーである。
前回のとは違って、まあ普通の映画ではあるが、こういうクセの少ない?作品も撮れるということかな。2021年公開「キャッシュトラック」である。

改めて思うが、2021年て4年前。最近、、だよなぁ。
現金輸送車強盗という、やや古典的なモチーフ。それとギャングの復讐劇とを絡めている。
ガイ・リッチーでジェイソン・ステイサムの使い方は分かってきたのだけど、それにしても無敵である。最後もきっちりケジメをつける。
でも、観ていて終始モヤモヤが拭えなかった。

アメリカって結局は腕力主義の世界なんだなと思ってしまった。
ステイサムだって息子が殺されたから、っていうのを動機にしてるけど、ギャングの自分はそれまでどれだけ悪行を重ねて来たのかということは、まるで棚上げ。兵士くずれの強盗にしてもそう。なんだかんだと腕力に物言わせて自分を正当化しているだけなんだもの。
あまり文明的な社会とは言えないよね。

この「キャッシュトラック」は実はリメイクもので、オリジナルは2004年公開「ブルー・レクイエム」という作品である。フランス映画。

モチーフや大まかなストーリーは同じなのだが、こうも印象が変わるものか。というか現金輸送車強盗を扱っていながら、この気怠さは何なんだ!?
ミスマッチというか、もっと映画らしくしなさい!って言いたくなる。

主人公はステイサムのような無双ではなく、やや頼りなさげな中年男性。結末もちょっとほろ苦。途中出て来たホテルのルームメイカーの女性と良い仲になるかと思いきやそうでもなかった(アメリカ映画ならここで一つ濡れ場でも入ってきていたと思う。ゼッタイに)。

まあこの気怠い感じが好きな人にはいいのだろうな。フランスではこういうのがフィットするのだろう。
でも、アメリカはそうではないと(笑)。もっとマッチョでスカッとしないとね。その結果が、キャッシュトラックなのだろうな。

いずれにしろ、日本ではちょっと共感しづらい作品でもある。
3億円事件も遠くなりにけり。

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