東京おのぼり旅日記①~溜池山王編~
これは、創作大賞授賞式のその後を書いた、汗と冷や汗の旅行記である。
↓授賞式レポはこちら
◇
授賞式から一夜が明けた、東京2日目の朝。全身にびっちょりついた寝汗をシャワーで流し、今日の予定を考える。
北海道から東京へ来るのは、実に5年ぶり。せっかくの東京だ、授賞式の翌日にさっさと帰るのはもったいない。そう思い、2泊分の宿を取り、2日目をまるまる観光デーに設定したのだ。
授賞式後の懇親会でほかの受賞者や出版社の人から「えーアルロンさん明日は一日フリーなんですね。もしよかったら一緒に食事でもどうですか?」なんてお誘いが来る可能性が、もしかしたら万が一にも微粒子レベルで存在するかもしれなくなくない。そう思い、あえて東京在住の知人などに連絡はしなかった。
で、授賞式レポをお読みのあなたならすでにお察しだろうが、そんな都合よく声などかかるわけはなかった。
つまり、ノープラン状態だ。
行きたいところなど、事前にある程度リサーチしてはいた。しかし、如何せん北の大地で生まれ育った故、大都会・東京のスケールに圧倒されていた僕は、「北海道にはないチェーン店で食事を済ませる」みたいなことをやりかねない(5年前、ジョナサンで経験済み)。チェーン店の関係者には大変失礼ではあるが、それはちょっと東京観光としてはもったいない。
というわけで、noteおよびXにて、ゆる募した。
おはようございます。東京からお送りしております。
— アルロン (@iamamonokaki) October 25, 2024
今日一日、東京観光します。おすすめスポットなどゆる募してます。ご飯ごちそうしてくれる人もゆる募(ガチ募)してます。|アルロン @iamamonokaki #note https://t.co/L3cKnLhWcd
すると、優しいフォロワーの皆さんが、次々とおすすめスポットを紹介してくれるではないか。ありがたや。
ただ、全部はちょっと難しいよなぁ。
どこをどう回ろうかなぁ。
そんなことを考えていたら、とあるフォロワーさんから
「お茶なら行けますよ~」
と返事が。
マジっすか。言ってみるもんだなぁ。
こうして、僕の東京観光が幕を開けた。
◇
「日枝神社に行きませんか」
XのDMに届いた、見慣れない固有名詞。「ひえ」と読むらしい。なるほど、「枝」の「だ」は読まないスタイルなのか。市毛良枝スタイルか。
実はこのアルロン、無宗教なのだが、神社仏閣はけっこう好きなのである。マイ御朱印帳もある。今のところ盛岡八幡宮、岩手護國神社、北海道神宮の3つしかないけれど。ちなみに今回の旅には持ってきていない。不覚。
「参道がいくつかあるので、溜池山王駅の7番出口で落ち合いましょう」
溜池山王? なんだかバスケが強そうな名前だな。Googleマップで調べてみたら、ああ、すぐ近くじゃん。東京の2駅なら歩いて行ける距離じゃん。
でもひょっとしたら迷って遅刻するかもしれないからな、早めに出るとしよう。
◇
ものの10分くらいであっさり溜池山王駅についた。Googleマップ先生様様である。なーんだ、簡単じゃん!
ええと、確か7番出口だったな。7番7番……
7番って、どこだ?
どこだ、どこにいるんだ!
返事をしろ河田! 美紀男じゃない! 雅史の方! 丸ゴリの方!
パニくって山王工業の7番を探してしまった。一旦落ち着こう。んにゃあ、落ち着きが大切だ、んにゃあ。
北海道育ちの僕には知る由もなかったのだが、どうやら駅の出口は十数か所もあり、それぞれ点在しているらしい。利用する路線で異なるのだろうか。ううむ、都会の交通網は難しいべさ。
とにかく7番出口がここではないことはわかった。真の7番出口を目指そう。真の7番出口ってなんだよ。
方向音痴のおのぼりアルロン、集合場所に行くまでがすでに大冒険である。
はたしてアルロンは、無事7番出口にたどり着くことが、あ、できるのであろうか(CV:八奈見乗児)。
(続く)
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