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無理に”正しく”生きようとしなくていい

先日、役場職員時代にお世話になった真田さん(仮名)にお会いした。
noteを読んでくれているらしく、久しぶりに会って話したいとのことだ。めちゃくちゃ嬉しい。

真田さんは、当時僕が勤めていた役場ではなく、別の自治体の職員だ。たまたま通っている美容室が同じ(担当美容師さんが同じ)ことから、顔を合わせる前から互いに存在を認識していた。
しかし、なかなかお目通りは叶わなかった。仕事で同じ説明会に出席していたり、職員研修の講師が真田さんだったりと、挨拶するチャンスは割とあったのだが、僕はタイミングを逃し続けていた。
そんなこんなで二人は出会わぬまま5年ほどが経ち、とある会合で僕はようやく真田さんと対面することができた。5年前のことだ。

以後、しょっちゅう会うなんてことはないのだが、SNSで近況をチェックするくらいの関係性にはなったと思う。
特筆すべきは、真田さんの紹介で自治体雑誌のコラムを書いたこと。今思えばこれが初エッセイだったので、僕のエッセイストとしての原点は真田さんだと言っても過言ではない。

ところで、この真田さんという人、めちゃくちゃデキる男である。
先に述べたように職員研修の講師を務めたり、公私関係なく全国各地を飛び回って活動したり、一介の公務員には勿体ない人財だと思う(決して公務員を見下しているわけではない)。
その上、頭もいいし、懐も広いし、話も上手だし、顔も50代には見えないほど若々しくてカッコいい。今まで出会った人物の中でトップ3に入るほどのイケオジだ。

ふう、これだけ持ち上げとけば本人から文句は言われないだろう。あ、いや、全部本音であることに間違いはない。


そんなイケオジ真田さんと不肖アルロンの対談が、とある田舎町の片隅で行われた。


当日は、真田さんのお家というかお屋敷というかお豪邸に宿泊することに。なんでも、Airbnbと提携して民泊ホストをしているとのことで、そのサービスを利用させてもらった。お豪邸が素敵すぎて、一生住みついてしまいそうだった。

午後6時頃、僕が到着するや否や、滞在時の説明もそこそこに老舗の焼肉屋さんへ向かう。老舗と言っても、リフォームしたばかりでめちゃくちゃ綺麗なお店だ。開店凸しないとすぐに満席になるらしい。この日は運よく個室をゲットだぜ。
ホルジン(ホルモンとジンギスカン)を注文。真田さんはハンドルキーパーでそもそもお酒を飲まない人なので、飲み物はソフトドリンク。そんな真田さんを横目に、僕は2か月ぶりのアルコールを頂くことにした。
ちなみに、この記事のトップ画は、【ホルジンを目の前にテンション爆上げのアルロン】である(真田さんのSNSより拝借)。めちゃくちゃ美味かった。


正味2時間ほどの食事だったが、あっという間に時間は過ぎた。真田さんとのトークは時間がいくらあっても足りない。それほど濃厚で有意義な時間だった。

僕の現在(物書きとして奮闘していること)、過去(パニック障害で退職したこと、その経緯など)、未来(これから物書きとしてレベルアップしていくには)といったことをたくさん話した。
時には、真田さんの過去(パッパラパーでちゃらんぽらんな時期もあったらしい)を聞き、驚きを隠せなかった。その中で、真田さんなりに転機となった出来事がいくつかあり、それらが今の自分を形成しているとのことだった。

話している中で大きなテーマとなったのが、「意外とみんな自分のことをよくわかっていない」ということ。
楽しい場で過ごしても、家に帰ったらなんかモヤっとする、そんな経験はないだろうか。実際に僕にもそのような経験があるが、それは楽しんでいる自分を演じているに過ぎない。そして、それはある意味で自分に嘘をついていることになる。

真田さんが言うに、

「人生に正解などない。自分に嘘をついて無理に”正しい”生き方をしないことが大切」

だそうだ。
本当にそのとおりだと思う。
真面目に生きようが、自由奔放に生きようが、自分の気持ちに正直に生きることが、その人に相応しい人生になる。言うなれば「最適解」だ。

世の中には”正しく”生きようとする人が多い。

「こういうときはこうすべきだ」
「これはこうあるべきだ」
「これはこうでなければならない」

という「べき論」は至るところに散らばっている。
しかし、いろいろな物事が複雑に絡み合った社会では、なにが”正しい”のかわからない。”正しい”ことなど存在しないかもしれない。それなのに正解を求め続けてしまうと、希望の光など見いだせるはずもなく、見る見る真っ暗な闇の中に沈んでしまう。かつての僕のように。

もちろん秩序を守るためのルールといった”正しさ”はある。一方で、正解のない問題はいくらでもあるわけで、その答えはすでに自分の中にあることが多い。
しかし、人はその答えのある箱を自分では開けることができない。箱には鍵がかかっており、自分はその鍵を持っていないからだ。
ではどうやって鍵を手に入れるかというと、ほかの人と話したり、本を読んだりすることが重要である。だれかと話す(あるいは話を聴く)ことで知見が広がることもあるし、読書によって新たな発見をするかもしれない。答えの箱を開ける鍵は、ほかのだれかが持っていることがあるのだ。それが、気づきや腹落ち、ターニングポイントにつながると思う。

結局のところ、だれかが用意した”正しさ”なんて無意味で、自分で生きる道を見つけるしかないのだ。


真田さんはこうも言った。

「豊かに生きるために必要なものは、たった2つ。『健康』と『居心地のいいコミュニティ』だ。お金や地位や権力なんてものは、この2つがないとなんの意味もなさないのに、なぜか人はそこを目指して戦い、そして疲弊していく」

ゴールドロジャーのようにいくら富・名声・力があっても、病気で孤独だとしたら、それは豊かな人生とは言えない。
逆に言えば、心身ともに健やかで、良好な人間関係を築けていれば、多少貧乏でも生きてて楽しいのだ。今の僕のように。


”正しさ”を求めすぎない生き方。それを実行できる人は強い。
僕がその境地に辿り着くには、まだまだ時間がかかるだろう。それでも、自分らしさを見失わず自然体でいられるよう、これからも自分磨きを続けていこうと思う。


僕は2杯目のハイボールを飲み干し、真田さんとともにお店を出た。
この後も会話に花が咲き乱れるのだが、続きはまた別の機会に。


パート2はこちら↓


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