見出し画像

Vol.16「『等圧線』が、花を生む」


おはようございます。 気象予報士の町田朱理です。

新しい環境での一週間が始まった方も多いのではないでしょうか。
先週、4月3日に福岡でようやくサクラ満開が発表されました。

満開、といっても空の表情は移ろいやすく、
今朝は少ししっとりとした空気が街を包んでいます。

気象の世界では、桜の開花や満開を「生物季節観測」として記録しますが、私は散り際が一番好きかもしれません。

枝についている時だけが、美しさの絶頂ではありません。
風に舞って水面を流れる花筏(はないかだ)や、地面を覆う桜の絨毯。
木から離れた花びらが、今度は街全体を春の色に染めていく。
終わりではなく、春という季節が私たちのすぐそばまで降りてきてくれた証拠でもあるような気がしています。

さて、そんな春の彩りを別の形でも楽しめる催しが、今月から始まっています。
福岡市が毎年開催している「一人一花」運動の一環として、
4月1日より早良区役所で私の作品を展示させていただくことになりました。

実は当初、この通信のタイトルでもある「あらいぐも」をモチーフにしようと考えていたのですが、大人の事情(営利目的の可能性など)で使用が難しいことがわかりました。

でも、こういう時こそイマジネーションが育ちます。
さて、どう表現しようか

そう立ち止まったとき、ふと、机に広げていた「天気図」に目が留まりました。
「等圧線や前線のカーブって、どこか季節の植物の曲線に似ているな」と。

等圧線が重なり、風が吹き、雨が降り、それが季節や植物をかたちづくる。
そのひらめきを形にしたくて、実際の天気図を切り出し、重ねて、花を表現しました。

サクラはもちろん、今の季節を彩るチューリップやアジサイ。
すべて、気象の記録である天気図から生まれた花々です。
気象予報士として、そして一人の表現者として、私にしかできない作品だと、密かに自信を持っています。


展示の詳細は以下の通りです。

  • 場所: 早良区役所 1階ロビー

  • 期間: 4月1日(水)〜4月30日(木)

  • 内容: 天気図を用いたペーパーアート作品の展示

私の想いのほんの一部ではありますが、ぜひ足を止めて見ていただけたら嬉しいです。 手続きの待ち時間などに、ふらりと立ち寄ってみてください。

今週の福岡は、雨のタイミングが点々とあり、桜をしっとり濡らしそうです。桜の花びらが肩に止まったら、それは今週が良い一週間になるという空からのサインかも。

いってらっしゃい。


/LINE着せ替え新登場!\


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集