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今まで生きてきて一番大切な出来事の記録〖創作大賞2025・授賞式について〗

創作大賞2025お仕事小説部門で、「ギフト—胚培養士はいのちをつなぐ—」が入選受賞を頂きました。改めて、ご推薦頂いたメディアワークス文庫編集部様、創作大賞を運営くださったnote株式会社様、Tales & Co.株式会社様に深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

とても大切な出来事だったので、記録を残しておきます。

具体的な日付は書けないのですが、受賞のご連絡が来た日に話は遡ります。
「この日までに連絡が来なかったら、もうないな」
勝手に決めつけていた日を数日過ぎ、「やっぱりね。さあ次だ、次」と気持ちを切り替えて通常通り働いていました。

帰宅中、スマートフォンの仕事モードを解除した、その時。ビビビビビと通知が来ました。入選受賞のご連絡でした。

「詐欺!?」

というのが最初の感想でした(note様、誤解してしまい、申し訳ございません)。受賞した、という事実を受け止めるのに時間がかかりました。多分5分くらい。

メディア賞をとれる器の作品ではない。入選したら奇跡。と思っていたので、奇跡が実際に訪れると、頭がフリーズしました。

ポジティブかネガティブかと言われれば、私は確実にネガティブです。まさか自分の人生にこんな「ハレ」の日が訪れるなんて、思ってもいませんでした。

そこからが怒涛でした。

今回の授賞式を逃したら、もう一生授賞式と言う場に行けないかもしれない。ご連絡を頂いた日の夜に、震える手で飛行機と宿を予約しました。授賞式前に仕事を詰め込むことで、なんとか休みを取りました。

服装の準備をし、せっかくだからとヘアセットを予約しました。
お金は飛んでいきましたが、働いている限りはまた稼げます。とにかく、最高の状態で授賞式に臨みたかったのです。

以前からずっと挑戦したかったコンテストへの原稿を書く事と並行し、準備の日々を過ごしました。

そしてあっという間に前日交流会の夜となりました。

運営事務局の皆様や、クリエイター様方と名刺を交換させていただきました。思いが溢れ、滔々と作品への感想を述べてしまったこともあったかと思います。もうこの機会を逃したら伝えられないかもしれないと、焦っていました。対面で感想を伝えられることが、とても嬉しかったです。画面の向こうにいらっしゃった方が、目の前に……!目をぱちぱち瞬きながら、一瞬も逃すまいと、お言葉の数々を噛みしめました。

「パーティー慣れしてないなあ」と呟くと、すぐに眠りが訪れました。

迎えた授賞式当日。

レッドカーペットが見えます!

「私、入選したんだ……」と、このパネルを見てしみじみ思いました。
雨で足元が滑る中、転ばないようにだけ気を付けたことを覚えています。

メディア賞受賞者の皆さまのスピーチから始まった授賞式。本来ならば聞き逃すまいと全身を耳にするところですが……。

なんと今回、小説部門、エンタメ原作部門の入選受賞者様方を代表して、スピーチをご依頼いただきました。

突然噛んだり、頭が真っ白になってしまうのではないかと気が気ではありませんでした。頭の中で自分のスピーチを再生しながら、並行してメディア賞受賞者様方のスピーチを聞こうとしたのですが、マルチタスクが出来ませんでした。

結果、無事スピーチを終えましたが、覚えていたのは、「ライトが白かったこと」のみ。

授賞式後の交流会では、後悔のないよう、会場を駆けまわって御礼を申し上げることに尽力しました。「これは仕事だ! 営業なんだ!」と自分を奮い立たせました。作品へのフィードバックも伺うことが出来、感謝の気持ちでいっぱいです。

華やかな、夢のような、いや、夢じゃない、素晴らしい機会を頂きました。

祭りの後。
来る時よりも何故か重いスーツケースをごろごろ引きずり、帰途につきました。住んでいる街の明かりが飛行機の窓から見えた時、「終わってしまった」ことをようやく認めました。

夕刻のフライト

授賞式を終えて。
「書き続ける」ということが一番大切なのだと、思いを噛みしめています。
小説を書き始めた2021年の7月、まさか小説で受賞して授賞式に行けるなんて思ってもいませんでした。

思うように結果が出ない中、お金を払って書いて頂いた講評が辛口すぎて、心がけちょんけちょんになっても、それでも書く事が好きで、書くことをやめなかったから今があります。

これからも、創作の泉が枯れぬよう、自分を守りつつ、筆を執り続けようと思います。

今回の授賞式でお世話になった皆様に、心より感謝を申し上げます。
本当に本当に、ありがとうございました。

樹立夏
2025年10月26日

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