コイシタイオバサン
術後9日目。
鉄剤を飲み始めて2日目の昨晩、むずむず脚症候群の症状に変化が起こった。
指の付け根辺りのピリピリチリチリは少し残るものの、指の動きが止まった。
これは早速効果が出たのか。引き続き様子を見よう。
修学旅行の写真注文の案内が届いた。ホームページからログインし、顔検索もあるので息子の写っている写真だけピックアップしてくれる。マスクしていても、見切れるほど端っこに写っていても拾ってくれる。
廊下に張り出されていた私の時代とは大違いだ。こそっと好きな人の写真の番号を封筒に書き、届いた日にはドキドキしながら家に持ち帰ったのを思い出す。
小学生の頃は学年ごとに好きな人が変わり、中学生の頃は学期ごとに好きな人が変わるくらい気が多かった。
高校生になると歌の上手い先輩を好きになった。大学生以降、出会いはたくさんあったわりに恋愛に発展したのは少ない方だと思う。合コンもたくさんしたけどだいたい盛り上げ役で終わっていた。
初めて彼氏ができたのは19歳、彼は21歳。恋に恋していた私は、友達宛の年賀状に「彼氏ができましたー!」と書き、早々にポストへ投函した。
そんな浮かれた私の恋心は、年賀状が届く頃には別れていたという結末で散って行った。悲しみに打ちひしがれていたし悔しい気持ちもあったが、「私の運命の人はこの人じゃないんだ!」と自分に言い聞かせていけるタイプだったので前向きになれた。
世の中別れた人に執着して相手を傷つける人が多すぎて、本当に残念だ。こういう感覚はどこで違ってくるんだろうか?
私の祖母は「おばあちゃんは悔やまんと。くよくよしても仕方ない。」といつも言っていた。朝ドラにしてもいいくらいの人生を送ってきた祖母だが、こういう前向きな考えと、感謝の言葉を忘れない謙虚さを最後まで貫いてきた。私の前向きさはそんな祖母の影響もあるのだろう。
今の私には、「まだ私に運命の人はいるんだ!」という考えはない。ただ、「もう運命の人には会えない」と考えることもない。運命と言えば大袈裟かもしれないが、恋愛だけでなく、「これからどんな人に出会ってどんな人生を送るんだろう」という楽しみはある。恋はしたいけど四六時中誰かを想うことはもう理想ではないかもしれない。「共有できることを楽しむ」、そんな人たちに出会えたらいいなと思う。
思い出にふけって、写真注文締め切り過ぎないように早く選ばないと!
