人生はいつだって選択の連続だ| Daily Notes
私は、イラストレーターの傍ら、平日は大学で事務員として働いている。初々しい大学生たちが、留学の相談で度々窓口にやってくる。
「1年間留学行きたいけど、2回生からインターンに行く方がいいって話も聞くし、就活のこと考えたら1年間の留学行くってどうなんやろう」
学生の相談は、留学と就活に関するものが一番多い。担当の教員が対応する話で、事務員である私の仕事ではないのだが、オフィスが狭いため、会話の内容はすべて丸聞こえだ。
私も、大学生の時に1年間留学に行ったけれど、同じ悩みを持っていた。就活が遅れてしまって、影響が出るかもしれないからどうしようって。どの年代も同じなのかもしれない。
社会人になって、結局新卒で入った会社は合わなくて退職し、これまで転職も経験した。
それに社会人になってから会社員をしながらイラストレーターとして活動するようになった。30代に入り、フリーランスになろうとしている。学生の時には全く想像もしていなかった。定年まで会社員をやっていることしか頭になかった。
今振り返ると、大学生の頃の悩みはそれほど大きな問題ではなかったように思う。いろんな経験を重ねたからこそ、そう思えるのだろうけれど、みんなと同じ道を歩まなくてもいい、自分のやりたいようにすればいいってことに気づいた。
窓口に来る学生に、「なんとかなるから大丈夫やで、好きなことやったらええねん」って横から突っ込みたくなるけど、彼らのこれからの選択や何を頑張るのかについて悩むこと、これも人生の勉強のひとつなんだろう。
私としては、留学と就活で悩んでる学生たちには、ぜひとも留学にいってほしいと思う。かけがえのない経験が待っている。挫折もするし苦しいことのほうがほとんどだけど、きっと大きくなって帰れるはず。こんなこと言うのもあれだけど、就職活動は帰国後なんとでもなると思う。
私も、もし大学生のときに「みんなと同じ流れに乗らなくても、私のペースで大丈夫」っていう勇気があればもう少しゆっくり考えて就活できてたかもしれない。たとえ、みんなが内定決まってる時に、決まってなくても。
流れに乗らないことが怖かった自分に、後悔している。
でも、これって大学生にだけ言えることではなく、今の自分にも同じだと思った。結局、今という時間に向き合っていないことの方が多いし、周りの意見に流されることだって全然ある。
将来のために保険をかけるのも、誰かの声を聞くことももちろん大事だけど、今やりたいことをやることに集中してもいいと思う。後はどうにでも道は繋がってる気がする。私の人生がこれまでそうだったように。
今の職場で働く前に、ハローワークの職員がこんなことを言ってくれた。
人生っていろんな選択をしないといけなくて、これからもずっと続いていく。その先には、人との出会いとか、新しいことが待っていて、また新しい選択肢ができる。だから、今どうしたいかで決めたらいいんじゃない?
将来のことが不安になって、そのことばっかり考えてしまいそうになったときに、私はいつもこの言葉を思い出す。
今、心から好きなことをできているかと問われれば、胸を張って「そうだ」とは言えない。私も、大学生たちと同じ。
これからは事務員兼イラストレーターではなく、自分がなりたい「イラストレーター」として、好きなように、自分らしい人生を生きていこうと思う。
パソコンの画面に集中するふりをして、教員と学生の会話を盗み聞きしながらそんなことを考えていた。
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