『「なんで?」が増える子は、こんな関わりをされていました。
第1章 「教える」より、「一緒に不思議がる」ことが大切でした。
「先生、これ何?」
夏になると、子どもたちはセミの抜け殻を見つけては、嬉しそうに見せに来ます。
以前の私は、そのたびに
「セミの抜け殻だよ。」
と答えていました。
間違ったことを言っているわけではありません。
でも、そのやり取りは数秒で終わってしまいます。
ある日、ふとこんな言葉を返してみました。
「〇〇ちゃんは、何だと思う?」
すると子どもたちは、
「セミのおうちじゃない?」
「木の実みたい!」
「セミが服を脱いだんじゃない?」
と、次々に自分の考えを話し始めました。
図鑑を持ってきて調べようとする子。
木を見上げてセミを探し始める子。
友達と「こっちにもあるよ!」と夢中になって探す子。
たった一つの問いかけから、遊びも会話もどんどん広がっていったのです。
その姿を見て、私は大切なことに気付きました。
私は今まで、「正しい答えを教えること」が先生の役割だと思っていました。
でも、本当に大切だったのは、答えを伝えることではなく、子どもが「なんでだろう?」「もっと知りたい!」と思える時間をつくることだったのです。
保育でも家庭でも、大人はつい答えを教えたくなります。
その方が早いですし、正しい知識も伝えられます。
でも、子どもが自分で考えた時間や、「知りたい」と思った気持ちは、その子だけの大切な学びになります。
では、子どもの「知りたい!」は、どんな関わりで育っていくのでしょうか。
次の章では、私が保育の中で実際に意識している、「知りたい!」を育てる5つの関わりについてお話しします。
第2章 子どもの「知りたい!」が育つ5つの関わり
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