~遊びの中で育つ『思いやり』『伝え合い』『協力する力』~
第1章
「友達と遊べる子」は、最初からいるわけではありません。
新学期が始まった頃、子どもたちは同じ部屋で遊んでいても、それぞれが好きな遊びを楽しんでいました。
友達の遊びが気になっても、「一緒に遊ぼう。」とはなかなか言えません。
「貸して。」と言う前に玩具を取ってしまったり、鬼ごっこでは自分のルールで遊ぼうとしたり…。
その姿を見ていた私は、「どうしたら友達と仲良く遊べるようになるんだろう。」と悩んでいました。
だから最初は、「順番だよ。」「みんなで仲良く遊ぼうね。」と、その場で何度も言葉を掛けていました。
もちろん、その声かけも大切です。
でも、ある日気付きました。
友達との関わりは、言葉だけで身に付くものではないということです。
子どもたちは遊びの中で笑ったり、ぶつかったり、時にはけんかをしたりしながら、「相手の気持ち」や「一緒に遊ぶ楽しさ」を少しずつ学んでいました。
つまり、友達との関わりは「教えるもの」ではなく、「遊びの中で育っていくもの」だったのです。
そのことに気付いてから、私は「仲良くしよう」と伝えるよりも、友達と自然に関われる遊びや、子ども同士をつなぐ援助を意識するようになりました。
すると、「一緒にやろう。」「貸して。」「ありがとう。」という言葉が少しずつ増え、子どもたちの関わり方にも変化が見られるようになったのです。
次の章では、私が実際の保育で効果を感じた「友達との関わりを育てる遊び」と、「保育者だからこそできる援助」を具体例とともに紹介します。
明日からの保育ですぐに実践できる内容をお伝えします。
第2章
友達との関わりが育つ遊び5選と保育者の援助
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