【ひと色展】青のしずく
青を濃くして
ずうっと濃くして
そうしたら、夜の闇になる
夜のしずくが落ちるころ
ぼくはきみとの秘密をまたひとつ思い出す
果たしてきみの思惑通り
ぼくはここまで歩いてきた
どれだけの色を重ねても
ぼくはただひとつのその色を
見つけてしまうから
たくさんの罪があり
間違いを犯してなお
ここまで歩いてきたことを
分たれたその意味を
知っているけれど
声にならなかったきみの感情が
ぼくの耳元で微かな音色を震わせて
青く、黒く、滴り落ちて
青いしずくはやがて夜に溶け
ふたたびベールで包まれていく
青く、どこまでも深い闇が
私を満たして整えるほど
そうしてまたひとつ
ぼくはぼくを守る力を
前に進む力を
得るのだと

