秋を詠む〜白杯『みんなの俳句大会』
秋つ羽の透かした宇宙に我を乗せ

秋つ羽は、蜻蛉の羽のこと(蜻蛉羽)。薄く透き通った蜻蛉の羽が美しいため、薄く美しい布のこともこう呼ぶそう。
洗濯物を干していたある朝、連なった蜻蛉が空高く飛んでいて、その羽にまっ青な空が透けるようでした。そんな蜻蛉に乗って飛んでいきたい。空高く、いやいっそ宇宙まで。この身が青く溶けるまで、ずっと遠くへ。
色葉散る重なりあうは影法師

「落ち葉」にしたかったけど、冬の季語。紅葉を使うには、なんだか明るいイメージ。しっとり感と憂いを出しつつ、3文字にするために色葉を使いました。
目の前で散りながら、重なっていく落ち葉。日が暮れていくにしたがって、木の影が長く伸びてきます。
そんな中、誰かを待っているような人影が、ポツンと。さっきまで明るかった日差しがどんどん弱くなっていく。だけど、あの人は来ない。
日が陰り、風が冷たくなってきた。
すべての影が重なり、もうすぐ夜になるだろう。
私の影に重なる人は、もういない。恋は散ったのだ。
君想うほど遠かりし彼岸花

赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」「独立」「再開」「あきらめ」「悲しい思い出」「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。彼岸花ってお寺に咲いてたりして不吉なイメージがありますが、意外に花言葉は美しいのです。
君を想うと、もっと近くにいたくなる。
想えば想うほどに、この距離が遠くて、もどかしくて。
真っ青な空を恋しそうに見つめる、あの彼岸花。
彼女たちの絶えることのない情熱は、
いつかあの空に届くだろうか。
最小の言葉で、最大の表現を。
ミニストーリー仕立てでお送りしました( *´꒳`*)
⬇️白杯「みんなの俳句大会」(10/1〜10/28まで)
⬇️お菓子好きな方はこちらもぜひ👻✨(10/30まで)
