imaseを事例に学ぶ「バズる曲の作り方」——TikTok時代にメジャーA&Rが欲しがる「上昇傾向」を作る現実的
imaseとは? 成功の軌跡
imase(イマセ)は、音楽経験がほぼゼロの状態から2021年にTikTokへ投稿を始め、わずか7ヶ月でメジャーデビューを果たしたシンガーソングライターです。
代表曲「NIGHT DANCER」(2022年リリース)はTikTokで世界的に大バズ。BTSのJUNG KOOKがカバーしたこともきっかけとなり、韓国MelonでJ-POPとして初のTOP20入りするなどグローバルヒットになりました。現在もストリーミングで安定した人気を維持しています。
imaseの成功は「運任せの一発バズ」ではなく、TikTokで「使いたくなる」設計をした結果です。以下で歌詞・メロディー・コード進行を具体的に分析し、2026年現在のバズ曲制作のポイントをまとめます。
1. 歌詞分析:共感と情景の解像度が高い
テーマ:「どうでもいいような平凡な夜を、君といるだけで特別な夜に変える」切なくもポジティブな恋愛賛歌。
主要歌詞とポイント:
Intro
「どうでもいいような夜だけど どよめき きらめきと君も」
→ 平凡な日常を肯定しつつ、「君といる」ことで輝くという対比が秀逸。一瞬で感情を掴む冒頭。Verse
「まだ止まった刻む針も 入り浸った散らかる部屋も 変わらないね」
→ 停滞した日常(止まった時計、散らかった部屋)をリアルに描写。抽象的な「愛」ではなく、具体的な情景で共感を呼ぶ。サビ
夜のダンサーとして、二人で刹那的な幸福を味わうイメージ。
「変わらないでいられたのは君だけか」という切実な願いが、軽やかなメロディーと相まって深い余韻を残す。
バズった理由:短いフレーズで完結し、TikTokの15〜30秒にぴったり。日常の孤独や解放感を歌ったテーマが、Z世代に強く刺さりました。
2. メロディー分析:シンプルなのに中毒性が高い
キー:G minor(Gm)
BPM:117(中速で踊りやすい)
構成の特徴:Aメロは抑揚を抑えて静かに、サビで一気に開放。感情の振り幅が大きい。
強み:
鼻歌しやすく、音の跳躍が少ないシンプル設計
特徴的なファルセットを活かした柔らかい歌い方
サビの繰り返しフレーズで耳に残る中毒性
TikTokではサビだけが切り取られても成立する設計が、拡散を加速させました。
3. コード進行分析:おしゃれで感情の起伏を生む
メイン進行(サビ中心)
E♭maj7 → D7 → Gm7 → B♭7(この4コードのループ)
E♭maj7:明るく開放的な響き(夜のきらめき)
D7:強い緊張感を作り、サビへの期待を高める
Gm7:切ない解決感(Gmキーらしい哀愁)
B♭7:再び緊張を生み、次のループへ
特徴:ジャズやシティポップの影響を受けた7thコードを多用しつつ、ポップスとして聞きやすいバランス。緊張→開放→切なさの循環が、感情を揺さぶります。
4. バズる曲の作り方・実践ポイント(imaseから学ぶ)
構成
冒頭30秒以内にサビを入れる
フル尺は2分30秒〜3分30秒以内に抑える
メロディー
シンプルで鼻歌しやすい
サビに繰り返しのフックを入れる
Aメロ静か → サビで開放
歌詞
具体的な日常描写を使う
短いフレーズで共感を呼ぶ
切なさと開放感のバランス
音作り・TikTok最適化
踊りやすい4つ打ちビート
UGC(ユーザーが真似したくなる)要素を意識(ダンス・エフェクト)
サビだけを先にTikTokでテスト投稿
バズ後の戦略
一発で終わらせず、新曲リリースとライブを継続(imaseはこれを徹底)
まとめ:バズは「設計」である
imaseの「NIGHT DANCER」は、TikTok時代に最適化された構成・中毒性のメロディー・共感の歌詞・おしゃれなコード進行が完璧に融合した結果、世界的にバズりました。
自分の音楽性を曲げずに「使いたくなる」設計を意識すれば、2026年も十分に上昇傾向(ストリーミング急増・動員アップ)を作ることが可能です。丁寧なメロディック路線のアーティストは、このアプローチとの相性が良いはずです。
バズる曲は運ではなく、意図的に作れるもの。
あなたの次の曲が、多くの人の夜を照らすダンサーになることを願っています。
参考文献・出典
imase公式Spotify / YouTubeデータ(2026年5月時点)
「NIGHT DANCER」楽曲分析(コード進行・メロディー)
TikTok公式トレンドレポートおよび音楽産業メディア(Billboard Japan、Spotify for Artists)
現場イベンターとしての18年知見
タグ
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