北京・河北を走る観光列車 星光・燕趙号(北京-張家口)
日本には移動手段としてだけではなく、乗ることそれ自体を楽しんでもらうことを目的とした観光列車があります。JR五能線を走るリゾートしらかみ、東武鉄道や秩父鉄道などを走る蒸気機関車(SL)、京都の嵯峨野を走る嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車などなどがあります。
中国にも観光列車があります。その一つが、北京と河北を走る星光・燕趙号です。
2025年夏 星光・燕趙号が運行開始
2025年夏に北京と河北省・承徳を結ぶ星光・燕趙号の運行が開始されました。
「燕」とは春秋戦国時代に現在の北京に置かれた国の名前、「趙」とは春秋戦国時代に現在の河北省に置かれた国の名前です。
星光・燕趙号は承徳のほかにも、秦皇島、邯鄲、張家口などに河北省の各地に向けて運行されます。ただし観光列車のため、通年運行ではありません。
私は2025年年末の12月27日に北京から河北省の張家口まで乗りました。
星光・燕趙号 北京‐張家口 時刻と料金
星光・燕趙号 北京-張家口の時刻ですが、北京発張家口行きが北京8:33-張家口12:40、張家口発北京行きが張家口16:47-北京20:15です。
料金は一般席が片道319元(約7018円 1元=22円として)ですが、4名個室が2,388元(約52,536円)です。この料金は張家口線でも、承徳線でも、秦皇島線でも、邯鄲線でも同じようです。
星光・燕趙号の乗車券購入方法―座席指定はできない
通常の列車の乗車券は、携程旅行(外国語版ではTrip.com)、同程旅行、鉄路12306(中国国家鉄路集団の公式アプリ)などでも購入できますが、星光・燕趙号の乗車券は携程旅行、同程旅行などでは購入できません。
鉄路12306の中国語版(英語版では購入できない)、または微信のミニプログラム(小程序)で購入できます。
私は鉄路12306の中国語版で購入しました。
鉄路12306で「门票・旅游(門票・旅游)」-「旅游专列(旅游専列)」-「星光・燕赵号(星光・燕趙号)」と入っていきます。
決済手段は支付宝(Alipay)か、微信支付(WechatPay)です。
2025年12月27日北京8:33発張家口12:40着の一般席319元を予約しました。
予約の際に乗客は座席を指定できません。鉄道会社が決めるようです。
乗車する号車と座席番号が分かったのは、乗車当日の改札のときでした。改札をするときにパスポートをスキャンしますが、そのときに改札にある端末に乗車する号車と座席番号が表示されたので、わかりました。
北京駅 8:33出発
張家口行きの星光・燕趙号は8:33に北京駅を出発します。

Y957という列車が張家口行きの星光・燕趙号です。Yは旅游(lvYou:リュウヨウ)の「Y」の意味で観光列車に使われる記号です。

星光・燕趙号の車内
星光・燕趙号は電気機関車が牽引する客車です。

車内は、4人ボックス席と2人展望席があります。北京から張家口の路線は永定河に沿って走りますが、永定河に面した側に展望席があります。


星光・燕趙号は予約の時に座席指定ができませんが、私は展望座席に配置されました。おそらく1人か2人の場合は展望席に配置されるのでしょう。
座席にはコンセントもあり、携帯電話の充電が可能です。
乗客にはスナック菓子が配られます。

子ども向けのぬいぐるみ人形も来ます。

「VIP」が4人個室です。個室の中を見る機会はありませんでした。

永定河沿いに走る星光・燕趙号
北京-張家口の星光・燕趙号は永定河沿いに走ります。
日本には川沿いを走るローカル線が多いですが、永定河沿いの風景は日本の川沿いの風景とは違います。日本だと山に木々がありますが、中国の華北だと禿山が多いです。


張家口駅 12:40到着
12:40に張家口駅に到着しました。

張家口駅は、市の南部にあり、高速鉄道の駅でもあります。
2019年末に北京から張家口を経て内モンゴル自治区のフフホトまで高速鉄道ができましたが、2022年冬季オリンピックに向けて建設されました。2022年冬季オリンピックの開催地は北京でしたが、スキーなどの種目は張家口で行われました。

張家口堡を見る
張家口駅から1路のバスで「展覧館」で下車し、張家口堡(張家口の旧市街)に行きました。


北京への帰路は高速鉄道で1時間
帰路は高速鉄道で北京に戻りました(張家口20:19発北京北21:19着)。高速鉄道だと張家口駅から北京北駅まで所要1時間、二等座で82元(約1,804円)です。星光・燕趙号は高速鉄道と比べて時間も料金もかかるのですが、観光列車はタイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)ではありませんね。
中国では近年、次々と高速鉄道が作られ、在来線で何十時間もかかっていた距離を数時間で行けるようになっています。確かに便利になったといえますが、ゆっくりと鉄道旅行をして車窓を楽しむ旅が少なくなっています。その一方で車窓を楽しみながら、ゆっくりと走る観光列車が登場してきております。今後も機会があれば中国の観光列車に乗ってみたいと思います。
