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【アマノ文筆クラブ】媚びると重苦|エッセイ


タイトル:媚びると重苦のあいだで

媚びると、どこか重苦しくなる。

相手に合わせようとして、
言葉を選びすぎて、
気づけば自分の輪郭がぼやけている。

嫌われたくない。
うまくやりたい。
その気持ちは、自然なものだと思う。

でも、それが強くなりすぎると、
空気が少しずつ濁っていく。

言葉はやわらかいのに、
どこか息がしづらい。

そんな感覚になることがある。

本音を出すことは、
ときどき勇気がいる。

ぶつかるかもしれないし、
誤解されることもある。

それでも、
少しだけ正直でいるほうが、
結果的に軽くなる気がする。

媚びることと、思いやることは違う。

相手を大切にすることと、
自分を消してしまうことも違う。

その境目は、はっきりしていないけれど、
どこかで感じ取れるものがある。

話していて、
呼吸が自然にできるかどうか。

それが、ひとつの目安になる。

重苦しさは、
無理をしているサインかもしれない。

ほんの少し、力を抜いてみる。

言葉を整えすぎず、
そのままの温度で伝えてみる。

それだけで、
空気がふっと軽くなる瞬間がある。

媚びなくてもいい関係は、
きっとどこかにある。

そして、自分もまた、
そんな空気をつくれる側でいたいと思う。


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