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【3つのお題に空想のひらめきを第17回】星の手紙.階段の途中.ひとかけらの勇気|ショートショート

タイトル:風が背中を押した夜

ある小さな町の外れに、古い塔が立っていました。
塔の中には長い階段があり、子どもたちは「怖くて登れない」と言っていました。

でも、ひとりの小さな猫の精霊ルルは、手に星の手紙を握りしめていました。
その手紙にはこう書かれていたのです。

――「ひとかけらの勇気で、夜空に星をひとつ増やしてね」

ルルは怖がりながらも、階段の途中で立ち止まり、深呼吸をしました。
一歩、二歩…。小さな勇気を積み重ねて、少しずつ登っていきます。

途中で、落ち葉がルルの足元に舞い降りました。
「大丈夫、怖がらなくていいんだよ」
風がそう囁いた気がして、ルルはまた一歩。

ついに頂上にたどり着くと、夜空にひときわ明るい星が輝きました。
「わたしの勇気が、星になったんだ…」
ルルはうれしそうに手紙を空に放つと、星の粉がふわりと降り注ぎました。

その日から、町の子どもたちは塔の階段を怖がらずに登れるようになったそうです。
そして誰もが、ひとかけらの勇気を胸に、毎日を少しずつ明るく歩くようになりました。

おしまい


*下記企画に参加させて頂きました*


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