小さい石ころ
あれも欲しいこれも欲しい。
服も欲しいし、化粧品も欲しい、靴も欲しいし、香水も欲しい。自分の外掘りを埋めるためのものは挙げればきりがない。
しかし、本当に大切なモノはそう多くないと感じる。
生きるために必要なことは自分が苦しむことで分かってくる気がする。
本当に自分の生きたいところへ向かおうと思ったら、身軽でなければいけない。
本当に自分の向かうべきところへ行くために、まずは不要な物をそぎ落とす。
それが根を張る時期で、本当に自分が大切にしたい物は何なのかを見極める時期。
その生き方じゃ向かうべきところには行くことができないから。
不要な物を持っているときは、重くて、体中に透明な糸が巻き付きどんどん身動きが取れなくなる。
けど巻き付きすぎて動けなくなったとき、その糸を切らないといけないんだ、と諦めなければいけないときがくる。
だいたいの糸は切るんだけれど、ある一定の糸もないと自由すぎて動けすぎてしまう。
だから本当に残したい糸だけ選別して、あとは全部切ってしまう。
そうすることである程度自分の軸を持ったまま、でも制限されていない程度で動くことができる。
そこからがまた自分の新たな人生の始まりではないだろうか。
全て自分を形成するために必要な工程だと思う。
私は、大切な小さい石ころを持っている。それは大好きな匂いで、大好きな形をしていて、大好きな色をしている。
私はそれを持っていたらすごく心が温かくなるし、それがあることでどこまでも行ける気がする。
時に人生を辞めたいと思うほどのことが、
長く、辛く、終わりも見えない、たった一人で誰にも知られることもなく過ごす時期があるかもしれない。
それがこれからの自分をどう意味づけるのは分からない。
けど、その先にとてつもなく大切なモノがあったと気づける機会があるかもしれない。
報われる保証はないけど、生きてみる価値はあるんじゃないかな。
