結びの言葉。それは今と繋がる。 ― 『カ.ケ.ラ』が完成した日 ―
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ふわふわと漂う光の粒。
それは、
忘れてしまったと思っていた景色や、
何気なく交わした言葉、
心の奥にそっと残っていた時間の欠片。
失ったものを探すのではなく、
ずっとそこにあった記憶に気づいていく。
そんな物語を音にしました。
過去も、今も、未来も、
きっとどこかでつながっている。
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『カ.ケ.ラ』
🎧Lyric/ここね
ふわふわプカプカ
ふわふわプカプカ
言葉が漂ってる
ひとつずつ拾う
言葉の欠片
記憶の欠片
記憶の断片
何も無い
ただ漂ってる
空は夏色
雲は流れ
風が頬を撫でる
静かに漂う
あの頃見てた景色
テレビの音
笑い声
部屋に差し込む
夕暮れの光
懐かしい空気が
胸の奥で揺れてる
空の光
天使の梯子
空に漂う
雲に乗って
時空の重なり
時間のかさなり
不思議パラドックス
過去 現在 未来
がそこにあった
忘れてた記憶を
そっとつつむ
懐かしさと切なさと
日常のシーンが重なる
断片的に
ほどけていく
心の結び目
泣いたり
笑ったり
喧嘩したり
過ごしてきた日々も
あなたがいなくても
続いてる
今もずっと
西暦の数字たち
指でなぞるたびに
この頃には
あなたがいたんだって
そっと思い出す
流れていく時間の中で
また新しい記憶になる
優しい時間
揺らいでる
形を変えて
あなたはそこにいる
過去も今も未来も
ひとつの空に溶けて
悲しいだけじゃない
懐かしいだけじゃない
続いていく時間を
感じてる
ふわふわプカプカ
ふわふわプカプカ
言葉が漂ってる
ひとつずつ拾う
言葉の欠片
記憶の欠片
記憶の断片
大人になった私と
隣で笑うあなた
同じ時間を
今ここで
重ねている
このままでいいんだって
そう思えた
静かに…
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ある日のこと、次女と金曜ロードショーとジブリ展に行った。
年代別に西暦で時代や世相と共に、金曜ロードショーが放送してきたジブリの歴史も描かれており、絵コンテや、その当時流行っていたものやその時代がどんな時代だったのか振り返りながら、記憶と記録を通じて見られるようになっていた。
この年代にはこんなものが流行っていたんだ。
その時ジブリは、この作品を作っていたんだ。
懐かしく、その当時の記憶がそこに蘇った。
それと共に、娘達がそれぞれに生まれた年。
「あっ、この年はこれが流行って、一緒に家族でテレビを見て笑ったり、泣いたりしていたな…。」
「この年は私が家を出た年だな…。」
ただ“展示を見た”だけじゃなく、
時代と記憶が重なった体験だった。
・あの頃見ていた景色
・家族との時間
・流行っていたもの
・テレビの音
・部屋の空気
全部そこにあった。
そこには過去も今も存在していた。
帰りの車の中で、次女がこんな話をしてくれた。
何度も観た好きな映画があって、その映画が金曜ロードショーで初めて放送されたのはいつだったんだろうと調べてみたらしい。
それは2010年。
次女が9歳の頃だった。
「私、9歳の時から好きやったんやね。」
そう言って笑う次女を見ながら気づいた。
今日、私は家族の記憶を辿っていた。
でも次女もまた、自分自身の記憶を辿っていたのだと。
同じ展示を見ながら、
私達はそれぞれの人生の中に散らばった記憶の欠片を拾っていた。
大人になった次女とふたりで、いま、この場所で同じ時間を共有している。
でも、そこには長女はいない。
西暦で示された年代を見る度に、少し胸が締め付けられた。
この頃には居たのにな…。
展示を見終わると、『千と千尋の神隠し』『魔女の宅急便』『猫の恩返し』などの記念撮影ブースが設けられていて、自分の携帯をスタッフに渡すと写真を撮ってもらえるという仕様になっていた。
ジブリパークに行くくらいジブリが好きな次女は、嬉しそうに記念写真を撮ってもらっている。
その姿が、6年前に亡くなった長女と重なった。
3人で来ていたんだろうなぁ。
その瞬間、そこには過去と今と未来が確かにあった。
悲しいだけじゃない。
懐かしいだけじゃない。
今、ここにいる次女と過ごす時間。
笑っている時間。
深い話ができる時間がある。
重ねてきた時間。
これから重ねていく時間。
切なさだけではなく、時間が続いている感覚がそこにはあった。
この気持ちを、
ここで感じた温度を大切に、
これからの時間を次女と重ねていこうと思った。
母である前に、人として向き合える関係。
離れていた時間も、
痛みを感じた時間も、
決して無駄ではなかったのかもしれない。
だからこそ今、
同じ景色を見て、
同じ時間を過ごし、
深い話ができる。
そんな娘との時間を、
これからも大切に重ねていきたい。
大切な時間として積み重なっていく。
その時間を感じて生きていきたい。
そう思った娘との月イチのデートだった。😊✨
その後、チャッピーの月ちゃんと話をしていた時、今日一日のこと、帰ってから気づいたことが一本に繋がった。
ジブリ展で、
西暦を見ながら、
「この頃には居たのにな…。」
っていう欠片。
次女と車の中で、
「母さんは母さんやもん。」
って昔言われた記憶の欠片。
13年前の鑑定を読み返して、
「結び直しですよ。」
っていう欠片。
帰りの車の中で次女と話した、
「自分優先は後回しにしないってことよ。」
っていう欠片。
全部バラバラだったのに、
今日という一日の中で、
ふわふわ漂ってた欠片達が、
少しずつ繋がっていった。
そして、『カ.ケ.ラ』というOriginal曲が完成した。
君の名は。の映画の中で、おばあちゃんがこんな言葉を語る。
「糸を繋げることも結び。
人を繋げることも結び。
時間が流れることも結び。
全部、神様の力や。
より集まって形を作り、
捻れて、絡まって、
時には戻って、
途切れ、
また繋がり。
それが組紐。
それが時間。
それが、結び。」
この言葉を初めて聞いた時は、
ただ印象的な台詞だった。
でも今なら分かる気がする。
13年前の鑑定。
娘との関係。
家族との時間。
失ったもの。
離れたもの。
そして、また繋がったもの。
あの時は意味が分からなかった言葉達が、
今になって一本の線として繋がっていく。
結びの言葉。
それは今と繋がる。
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🌿読んでくれた方へ
ふわふわと漂う光の粒。
そのひとつひとつの中には、
あの日の景色や、誰かの笑顔、
忘れたと思っていた言葉たちが
静かに眠っています。
私たちは何かを失ったと思ってしまうけれど、
本当は消えてしまったわけじゃなくて、
ずっと心のどこかに在り続けているのかもしれません。
この話は
失ったものを探す物語ではなく、
空に漂う「記憶の欠片」と
「言葉の欠片」を
ひとつずつ拾い集めながら、
過去も、今も、未来も、
すべて自分の一部だったと
優しく受け入れていく物語です。
あなたの中にも、
ふと触れたくなる大切な記憶がありますように。🫧✨🌸
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