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長かったなぁと思ったこと

この曲ができた時は、ここまで分かってなかった。

『夏の記憶』
Lyric/ここね🎧

夏草の香り
土の匂い
窓を開けたら
夏の匂い

白い入道雲
遠くで蝉の声
懐かしい夏が
そこにはあった

何気ない懐かしい
日常の一つ一つが
今は
遠い記憶として
そこにある

届かない想いは
願いになり
やがて
祈りになる

夕暮れ前の
ぬるい風
影が長く伸びる道

名前を呼ばれた気がして
立ち止まった
ただそれだけの
帰り道

笑ったことも
泣いたことも
特別じゃないまま
胸の奥に残ってる

忘れたわけじゃない
抱きしめたまま
そっと
時間が過ぎただけ

もう戻らない
それでも
あの夏は
確かに
そこにあった

夏草の香りに
ふと立ち止まる

届かない想いは
祈りのまま

静かに
そこにある

いつだったか、次女と深い話になった。

人生のこと。

家族のこと。

そして、過去のこと。

話しているうちに、ふと13年前に長女から言われた言葉を思い出した。

13年前、家族が離れて暮らすことになった頃のことだ。

「母さん、それはちゃんと見てないけんよ。」

当時の私は、その意味がよく分からなかった。

苦しかったからだと思う。

自分のことで精一杯だった。

寂しかった。

悲しかった。

分かってもらえないと思っていた。

だから、自分の痛みばかり見ていた。

長女は続けてこう言った。

「あの子は話すよ。」

「話さんのは母さんに原因があると思うよ。」

そして、

「あの子は私より優しいけん。」

とも言った。

当時の私は、その言葉を責められているように感じていた。

見ているつもりだったから。

気にかけているつもりだったから。

でも今思えば、長女は私を責めたかったわけではなかったのだと思う。

ただ、自分たちの気持ちも見てほしかった。

そんな想いを伝えたかったのかもしれない。

最近、次女と話していると、当時は見えていなかったことが見えてくる。

あの時、次女は何を感じていたのだろう。

何を思っていたのだろう。

母親としてではなく、一人の人として次女を見ることが増えた。

そして気づいた。

あの頃、苦しかったのは私だけじゃなかった。

離れて暮らすことになった長女も。

次女も。

元夫も。

それぞれが、それぞれの場所で苦しんでいた。

私はずっと、

「どうして分かってもらえなかったんだろう」

と思っていた。

でも今は少し違う。

私もまた、分かっていなかったのだと思う。

相手の苦しさも。

寂しさも。

本当の気持ちも。

最近になって思う。

13年前の私は、自分だけが苦しいと思っていた。

自分だけが寂しいと思っていた。

自分だけが分かってもらえないと思っていた。

そんな気持ちでいっぱいだった。

そして、そんな私に元夫は言った。

「人は、自分が変わらないと周りは変わらない。」

当時の私は、その言葉の意味を本当の意味では理解できなかった。

でも今なら少し分かる気がする。

周りが変わったのではなく、自分の見方が変わったのだ。

だから見える景色も変わった。

13年。

長かった。

本当に長かった。

でも、その時間があったから見えるようになったものがある。

私だけが苦しかったわけじゃなかった。

私だけが寂しかったわけじゃなかった。

私だけが悲しかったわけじゃなかった。

みんな、それぞれの場所で必死に生きていた。

そして今、その頃の自分と重なる人がいる。

元夫だ。

家族が離れて暮らすことになった頃の私は、自分の苦しさや寂しさでいっぱいだった。

だから周りが見えなかった。

相手の気持ちも。

本当の苦しさも。

そしてその後、長女との死別を経験した。

失った悲しみの中で、

何度も立ち止まり、

何度も泣き、

何度も自分自身と向き合ってきた。

すぐに分かったわけではない。

少しずつ。

本当に少しずつだった。

だから今思う。

人には、その人の時間の中でしか見えない景色があるのかもしれない。

元夫は、長女を亡くしてからずっと過去の中にいるように見える。

前に進めないまま、立ち止まっているように見える。

でも私は信じている。

「人は、自分が変わらないと周りは変わらない。」

そう私に教えてくれた人だから。

私が13年かけて少しずつ見える景色が変わったように、

いつかあの人にも、今とは違う景色が見える日が来るのではないかと思っている。

そして、自分の足で再び歩き出す日が来るのではないかと。

それは私が何とかしてあげられることではない。

あの人自身が見つける景色だから。

だから私は信じることしかできない。

もし今、13年前の私に会えるなら、

「大丈夫。その苦しさはいつか違う景色に変わるよ。」

そう伝えたい。

そして、あの日長女が伝えようとしていたことも、今なら少し分かる気がする。

『母さん、うちらを見て。』

あの頃は見えなかった景色が、今は見える。

失ったものもある。

戻らない時間もある。

それでも。

今こうして次女と笑いながら話せること。

深い話ができること。

お互いの気持ちを知ろうと思えること。

それは決して当たり前ではない。

長い時間をかけて辿り着いた、私たち家族の今なのだと思う。

届くかどうかは分からない。

叶うかどうかも分からない。

それでも願わずにはいられない。

大切な人たちが、それぞれの場所で幸せでありますように。

苦しみの中にいる人が、いつか違う景色を見られますように。

そして、立ち止まったままの誰かが、再び歩き出せますように。

そうして気づけば、

想いは願いになり、

やがて祈りになる。

そんなことを思いながら、今日も空を見上げている。
────────
🌿‬読んでくれた方へ🌙

この記事を書きながら、改めて思いました。

当時の私は、自分だけが苦しいと思っていました。

でも時間が経って振り返ると、みんなそれぞれの場所で必死に生きていたのだと分かります。

それはすぐに見えるものではありませんでした。

13年かかりました。

だから今、苦しさの中にいる誰かにも伝えたいのです。

今は見えなくても大丈夫。

焦らなくても大丈夫。

その人の時間の中でしか見えない景色があるのだと思います。

私自身、まだまだその途中です。

それでも今日より少し優しく、昨日より少し広い景色を見ながら歩いていけたらと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊🌙
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