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【日記】鴨川オーケストラ

5月も上旬が過ぎようとしている。連休でたっぷり休んだつもりだったが、連休が終わるとぷっつり糸が切れたように不眠症が再発してきた。
気候がいいからよく眠れたわけでは、どうやらないらしい。

心地の良い涼風が吹く中、若干の気持ち悪さと眠気を抱えながらも、「こんないい日を家で過ごすのはもったいない」と貧乏性を発揮して、アウトドア用の椅子と読みかけの本をかついで鴨川に繰り出した。

鴨川デルタに着くと、子どもの絶叫と大人の喧騒から少し離れたところに陣取り、椅子を組み立て、本を読み始めた。
本を読み始めたはいいが、どうにも眠くて読み進められない。

私はそのまま、日陰でリュックを抱きながらひと眠りすることにした。深く腰掛けると、アウトドア用の椅子の細いパイプを尻で感じる。

目を閉じてみると、いろんな音が聞こえてくる。

上空のトンビやスズメ、ハトの鳴き声や風を切る音、
鳥の羽おじさんが奏でるハーモニカの音、
河岸を駆け抜ける自転車の音、
何語かわからない談笑の音、
一帯を駆け抜ける風の音。

まどろみの中で、いろんな音が聞こえてきた。
そのどれもが合わさって、鴨川デルタというサウンドスケープを構成している。どれひとつをとっても鴨川デルタではないが、これらが組み合わさって鴨川デルタの音をなしている。

何をしたわけでもない1日でも、鴨川に来ると何かをしたことになってしまう。そして、何か発見がある。



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