”家事を楽しむ”私設月刊誌、ほぼ全部ひとりでつくってみた/『月刊tote』(2025年1月号)
花嫁からの手紙で、こんなことを読んだ。
「両親のように、季節感を大切にした暮らしをしてみたいです」
古典教師の父と、結婚まで幼稚園の先生をしていた母の元に生まれたわたしは、季節行事を大切にする様子を見て育ってきた。
自分もそうやって季節感を大事に、子どもたちと楽しく過ごしたい。
きっとそうできるはず。
そんなふうに思っていたのだけれど、わたしは熱しやすく冷めやすく、体力も気力も人一倍少なかった。
毎回はできない。すこんと忘れてることもある。
でも、たまにちょっとだけ特別なことをすると、急に片づけ欲がむくむくと湧いてきて、家が綺麗になっていくことに気づいた。
──今でも覚えている。
あれは結婚したばかりで、家じゅうがひどく散らかっていた時代だ。
キッチンも例外じゃなかった。狭いキッチンを埋め尽くすように洗いものがいっぱいになっていた。
その片すみで、朝の出勤前に、梅のヘタ取りをした。足元に猫が頭をこすりつけてきた。東の窓から差し込む光が眩しかった。部屋の壁が真っ白で爽やかに見えて……。
きれいな場所で作りたくなって、キッチン周りを一気に片づけることができた。
わたしが提唱している「とっておき家事」では、どんなに小さなことでもいいから、毎日くり返すことではなくて、”ちょっとだけ特別なこと”を暮らしに取り入れるのをおすすめしている。
梅しごとクラスの特別感じゃなくていい。たとえば、いつもと違う料理家さんのレシピをつくるとか、うまくいかない作業を見直すとか。今日の記念日を調べて、たとえばそれが、お菓子関連の日だったら、そのお菓子を買ってきて食べるだけだっていい。
新婚当時、汚部屋でもがいていたわたしだけれど、いまは、家事本の著者をやっている。代表作は中国・台湾でも出版され、想定外すぎて、ちょっとどきどきした。
さて、”とっておき家事”についてブログを書いてきて、
この大晦日で10年、【3,653日】を迎える。
この節目に、毎日更新をやめようと思っている。
ポジティブな理由はブログに、葛藤はnoteで過去に綴った。
この10年、わたしはブログの更新に多大な時間を費やしてきた。
週1回でいいのなら、ものすごく楽になる。
空いた時間をどう使おうか……。
わたしは、読んでくれた人の「手元」に残るものを作ろうと思った。
一生けんめい書いた記事でも、1日経てば新しい記事を更新する。古い記事が埋もれていくのが少し寂しかった。
▼たとえばこれ。
この記事は、ものすごく工夫して書いてある。
ブログそのものが、自分だけのオーダーメイドな「買い出しメモ」に変わる工夫がしてあるのだ。
膨大な時間をかけて作ったのだけれども、すぐに流れてしまった。
わたしは、雑誌のようなものをつくろうと思い立った。
それが『月刊tote』。
できるだけ毎月、画像とPDFとでお配りするつもりでいる。
誰かの手元に季節感や、ほんの少しのわくわく感を運ぶことができれば、とても嬉しい。











▼PDF版はこちら。
(PDF版には特典として「目標がすぐに決まるシート」がついています)
▼エッセイの掲載を希望する方はこちらへ。
最大3名です。
*編集後記*
ひとりで企画し、ひとりで文章を書いて、ひとりで絵を描き、ひとりで撮影し、ひとりで編集する。
自分でもどうかしているとしか思えない大変さではあったものの、クリエイティブで楽しい作業でもあった。
昔から仲良くしてくれている琳さんのおかげで、エッセイも掲載することができたのだけれど、このエッセイがまた素晴らしくて。
とてもありがたかった。
ずっと続けられるかは、この作業量を考えると、正直どうかはわからない。けれども、まずは半年を目標にがんばってみようと思っている。
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます♡