考えてるのに進まない日のヒント①|やりたいことがあるのに動けないのは、意志の問題じゃない
こんにちは、野村里奈です。
■ このマガジンについて
このマガジン「考えてるのに進まない日のヒント」では、
「やりたいことはあるのに、なぜか動けない」
そんなときに起きていることを、少しずつひも解いていきます。
何かを「足す」よりも、進めなくしているものに気づき、外しながら、
自分の状態を整えていく。
そのヒントを、20の視点でたどっていきます。
■ 意志の問題だと思ってしまうとき
やりたいことはある。
やった方がいいことも、なんとなく分かっている。
それでも、なぜか動けない。
こういうとき、私たちはつい
「意志が弱いからかもしれない」
「もっと頑張らないといけない」
と考えてしまいがちです。
けれど実際には、行動が止まる理由は、意志の強さだけでは説明できません。
■ 動けないときに起きていること
たとえば、こんな状態が重なっていることがあります。
頭の中で考えが巡り続けている
不安や違和感を、うまく扱えていない
過去の経験や前提に、無意識に引っ張られている
こうした状態が続くと、人は「動けない」という形で反応します。
■ 脳の仕組みから見ると
私たちの脳には、何もしていないとき(特定の課題に集中していないとき)にも活動する「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という仕組みがあります。
このネットワークは、過去を振り返ったり未来を想像したりする一方で、考えすぎや不安のループにもつながりやすいことが知られています。
また、不安やストレスを感じているとき、脳は「安全を確保すること」を優先します。
その結果、行動よりも「様子を見る」「止まる」という選択が強まりやすくなります。
つまり、動けないときというのは、能力が足りないのではなく、脳がそ動けない状態にあるとも言えます。
■ 見方を少し変えてみる
もし「動けない」のが問題なのではなく、動きにくくなる条件が揃っている状態だとしたら、どうでしょうか。
そう考えると、やることは少し変わってきます。
無理に気合いを入れるのではなく、まずは今の自分の状態に気づくこと。
そして、どこに引っかかりがあるのかを、少しずつ見ていくこと。
■ ここから始めてみる
このシリーズでは、
「気づく → 外す → 整える → 活かす」
という流れで、少しずつ視点を重ねていきます。
もし最近、「考えているのに進まない」と感じることがあったとしたら、
それは意志の問題ではなく、今の状態からの自然な反応かもしれません。
少しだけ立ち止まって、「いま何が起きているんだろう」と見てみる。
そこから、動き方が変わってくることもあります。
■ 今日の問い
最近、「やりたいのに動けない」と感じた場面はありましたか?
もしよければ、コメント欄で教えてくださいね!
■ 次回予告
次回は、
「『やりたいことが分からない』の正体は、別にある」
について考えていきます。
本当は分からないのではなく、分からなくなっているとしたら、何が起きているのか。
少し視点を変えながら、見ていきます。
参考文献
Raichle, M. E., MacLeod, A. M., Snyder, A. Z., Powers, W. J., Gusnard, D. A., & Shulman, G. L. (2001). A default mode of brain function. Proceedings of the National Academy of Sciences, 98(2), 676–682.
