人は、もっと創造的になれる⑫|身体感覚が鈍ると、創造性も落ちるのかもしれない
頭では分かっているのに、動けないことはありませんか?
「本当は休んだ方がいい気がする」
「なんだか疲れている気がする」
「少し無理をしているかもしれない」
そう思いながらも、そのまま頑張り続けてしまうことがあります。
私自身も、そんな経験があります。
現代人は、頭を使う時間がとても増えています。
だからこそ、身体からのサインを見落としやすくなっているのかもしれません。
人は、身体を通して世界を感じている
私たちはつい、考えることが人間の中心だと思いがちです。
でも実際には、
暑い
寒い
心地よい
苦しい
緊張している
安心している
そんな身体感覚を通して、世界を感じています。
心理学や認知科学の分野でも、
「思考と身体は切り離されたものではなく、相互に影響し合っている」(Varela, Thompson, & Rosch, 1991)
と考えられています。
身体の声が聞こえなくなると、発想も固まりやすい
忙しい時ほど、頭の中だけで考え続けることがあります。
効率的に
論理的に
正しく
もちろん、それも大切です。
でも、
身体の状態を無視し続けると、知らないうちに緊張が高まったり、視野が狭くなったりすることがあります。
すると、発想も少しずつ固くなっていくことがあります。
創造性は、頭だけで生まれるものではないのかもしれません。
良いアイデアは、身体がゆるんだ時に出ることがある
前回までの記事でも触れてきたように、
お風呂
散歩
ストレッチ
自然の中で過ごす時間
そんな時に良いアイデアが浮かぶことがあります。
これは偶然ではないのかもしれません。
身体が少しゆるむと、心もゆるむ。
心がゆるむと、新しい発想が入りやすくなる。
そんなことが起きている可能性があります。
AI時代だからこそ、「感じる力」が大切になるのかもしれない
AIは、情報を処理することが得意です。
論理的に考えることも得意です。
でも、
風が気持ちいいと感じること
身体の違和感に気づくこと
なんとなく惹かれる感覚を大切にすること
そうした身体感覚は、今のところ人間ならではの領域です。
だからこそ、これからの時代は、
考える力だけではなく、感じる力もますます大切になるのかもしれません。
もしよかったら、みなさんの、
「身体を動かしていたら良いアイデアが浮かんだ経験」
「身体の声を無視して無理をしてしまった経験」
について、ぜひコメントで教えてくださいね!
マガジン「人は、もっと創造的になれる」
AIが「正解」を素早く出せる時代。
だからこそ、「人間らしい創造性って何だろう?」という問いが、ますます大切になっている気がします。
不安と安心。集中と余白。思考と身体感覚。
脳科学、心理学、マインドフルネス、そして組織の現場での実践を交えながら、
「人は、本来もっと創造的になれる」
そんな可能性を探っていくマガジンです。
参考文献
Varela, F. J., Thompson, E., & Rosch, E. (1991). The Embodied Mind: Cognitive Science and Human Experience. MIT Press.
