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「1億円の使い道」の想像

「もしもいま、
 1億円がポンと手に入ったらどうする?」

社会人1年生のころ、
お昼ご飯を一緒に食べていた別部署の先輩から、
そんな質問をされたことがあります。

当時のわたしは迷いなく、
そしてやや食い気味に

「仕事、辞めます!笑」

って、即答してました。


当時、手取りが12万円ほど。

奨学金の返済もあったし、
同棲していたとはいえ、
家賃・光熱費・食費はわたし持ち。

毎日の生活は、
いつもどこか余裕がなくて。

あの頃のわたしにとって、
お金は
「いくらあっても足りないもの」でした。

だから、1億円を渡されたら。


まず仕事辞めて、
奨学金を繰り上げ返済して、
学び直しをしたり、旅行に行ったり、
実家をリフォームしたり、車買ったり…

そんなことを、ふんわり思い描いていました。


先輩には
「辞めてどうするのよ!
 一生安心できる金額ではないわよ!!」と
呆れ半分で言われたんですけどね。


いま思うと、
お金
=嫌なことから逃げ出せる『脱出チケット』

のように捉えていたんだと思います。


そして、その感覚は、
カタチを変えながらも長年、
頭の片隅に残り続けていた気がします。


「元気があれば、なんでもできる!」
に並ぶ勢いで
「お金があれば、自由になれる!」って。

どこかで、そう信じてた。


ただ、お金との付き合い方は、
少しずつ変わっていきました。


一時期は、手元にほんの少しでも余裕があると
衝動的に使ってしまうこともあったけれど。


いちばんの転機は、
ブラックアウトしてしまうくらい
大きな地震を経験したことでした。


そのときはひとり暮らしで。
「これ…逃げられないかもしれない」
と感じたことをきっかけに
本格的に断捨離をはじめることにしました。


なかなか物を手放せない性格だったこともあって、
気づけば、使っていないものに囲まれていて。

その量に圧倒されながら、
どこか自分に呆れていたのも覚えています。

そのとき、静かに決めたことがありました。

「お気に入りを見つけて、
 長く大切にできるものを選ぼう」


そうやって、少しずつ
わたしにとって心地よい物量や
サイズ感が見えてきたころ。

ニュースか何かでふと、耳にしたのが
「宝くじが当たると不幸になる」というお話。


金銭感覚がマヒしてしまう、という例。


それは高額当選者に限らず、
ボーナスが入った直後などにも、
似たことが起きている気がします。


いつもなら持ち歩かない金額が
「手元にある! 自由に使える!」
という現実に、気が大きくなってしまう。


普段なら買わないものも
勢いで買ってしまったり。

わたしも、身に覚えはありますが…苦笑



1億円って、
どこか現実感のない、大きすぎる数字で。

それを持っていると思った瞬間に、
無限のような感覚に
近づいてしまうのかもしれません。


そして、もうひとつ気づいたのは、
お金の「使い方」について、
あまり教わることがなかった、
ということでした。


貯金が大事、とか。
投資をするといい、とか。
経験にお金を使おう、とか。

そういう話はよく耳にするけれど。


「あなたは何のためにお金を使いたいですか?」

と、自分の内側に問いかけるようなものには、
あまり出会ってこなかった気がします。


なぜなんだろう、と少し考えてみて。

なんとなく気づいたことがあります。


使い方を考えるには、
自分の感覚を先に置かないといけないから
かもしれない、ということ。


「自分は何を望んでいるんだろう」
「どんなときに、自分らしいと感じる?」など、

そういった問いに、
きちんと触れていく必要がある
気がして。


それが、少し怖く感じたり。
あるいは面倒で。
後まわしにしてきたのかもしれません。


お金は、人間の間で成り立っている
ひとつのルールのようなもの。

でも、その価値は
状況によって揺れ動く。

だからこそ、いま一度。
自分に改めて問い直してみたくなります。


「もし1億円が、ポンと手に入ったら、
 あなたならどう使いますか?」

「1億円が手元にあったら、
 生活は変わりそうですか?」


すでに「持っている」を仮定して
考えてみると、
少しだけ見え方が変わるかもしれません。


ちょっぴり空想が広がりますね。



今回の記事も、
最後までお読みいただき
ありがとうございます。


では、また。




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