未来をイメージした、けど動けない
「未来を細かなところまで
しっかり具体的にイメージしているのに、
なぜか動けない…」
そんな感覚になったこと、
ありませんか?
わたしは、ありました。
むしろ、
「ちゃんとイメージできているのに、
なんでこんなに動けないんだろ…」と
疑問と違和感でぐっちゃぐちゃでした。
臨場感が…足りないの?
それとも、わたしのイメージが甘い?
コーチングでは
未来のイメージを具体的に描く
『ビジョンボード』というワークがあります。
理想の暮らし、持ち物、服装、働き方…。
その写真やイラスト、生地を集め、
香りなどにもまいにち触れることで、
現実の行動も変わっていく。
目標や理想を叶えた未来の姿に、
臨場感を持たせるためのワークです。
実際、やりながら思ったんです。
「わたし、イメージすること自体はできてるな」って。
むしろ、得意な方かもしれない。
理想の中で生きていた
たとえば、昔の話なんですけど。
思春期のわたしは
少年漫画の「SLAM DUNK」に夢中でした。
同時期にNBAでマイケル・ジョーダンを
見ていて憧れていて。
そして、タイムラグがありながらも
中学2年生からバスケ部に入ったんです。
「わたしも、ジョーダンのようにプレイしたい!」
その思いがものすごくたぎっていて。
入部当初は、道具にはまったく
こだわっていませんでした。
ただただ、バスケをするのが楽しい。
そして、同級生に追いつくために
めちゃくちゃ練習する毎日。
少しずつボールの扱いに慣れてきて、
コートを駆け抜けるのが楽しくて。
次第にルールも覚えて。
シュートも入るようになってきて。
ふと、
「シューズも
好きなデザインのものを履きたい」
そのころに読んでいた
月刊バスケットボールという雑誌。
ささやかに載っていた
AIR JORDAN 7(エアジョーダン7)で
バスケしたい!!
顧問の先生が、以前
履いていたのも見ていたので、
「7がいい!!」って。
その思いが溢れていたんです。
もちろん、わかっていましたよ。
ジョーダンモデルのシューズを履いたからって、
ジョーダンみたいな跳躍力が
手に入るわけではないって。
フリースローラインで踏み切って
ゴールリングにダンクなんて、
絶対できない。
でも、
そのシューズを履いてプレーしている
自分のイメージはずっとありました。
鋭く切り込んでいく感覚とか。
背の高い選手の中で、
リバウンドを取っている瞬間とか。
うまく言葉にはできなかったけど、
「試合に出ている空気感」みたいなものに、
すごくワクワクしていたんです。
そして、
それを現実にしていた。
当時は、わたしが探す限り、
レディースサイズや
ジュニアサイズはなかったけれど。
手に入れられる
いちばん小さなサイズを買って。
自分の足のサイズに合うように、
つま先に詰め物をしたり、
土踏まずのアーチ部分を削り取ったりと…
自分でカスタマイズしてまで履いて。
無理やり改造して履いているので、
靴ずれが絶えなくて、
足の裏がいつもボロボロ…。
でも、シューズを履いているときは
痛みなんて気にならなかったんです。
嬉しすぎて。
楽しすぎて。
※本来、サイズの合わない靴や、
知識ないままカスタマイズする行為は
ケガのもとになるのでマネはNGですよ!
どこに自分の『わくわく』があるか?
だから思ったんです。
「あれ?わたしは『未来をイメージすること』
できているし、得意だったはずだよね?」って。
じゃぁ、なんでコーチングの中では
動けなくなってしまったんだろう…?
ビジョンボードは、ワークセッション後も
つくり続けていたんですけど、
どうしてもうまく気持ちが乗らない。
つくること、
制作作業自体は楽しいんだけど、
目的はそこじゃない。
「なにかよくわからないけど、おかしい…」
って感覚だけがある。
よくわからなくなってきていたので、
写真素材などを新たに探すことから
いったん、離れてみることにしました。
そして、冷静に振り返ってみて、
気づいたことがあります。
それはイメージの問題じゃなくて、
「自分のわくわくがどこにあるか」が
ズレていた、ということ。
逆算の未来・つながっていく未来
ビジョンボードを完成させていくための
セッション中に
「車、欲しいは欲しいかもしれない…。
ルパン三世が乗ってたようなのが…」
と、わたしがポロッとこぼした
説明不足なこの言葉。
「車が欲しい」は、たいていの場合、
自分で運転する車ですよね。
わたしだって、友人たちと話すときは
そういう前提で話しています。
なので、
コーチもそう受け取ってくれていました。
そして、わたしの思考を助けるために、
ハンドルの感触や、
シートの座り心地を想像してみることを、
そっと提案してくれたんです。
でも、このときにわたしがこぼしていた
「欲しい車」に関して、
ハンドルや乗り心地って
考えたことがなかったんですよ。
だから、驚きもあったんです。
「あ!そこまで考えるのか!」って。
でも、どうにもこうにも…
そこを境に、
わたしのイマジネーションは働かない…。
これですね、
あとになって気づいたんですけど、
コーチには本当に申し訳なかったなって
思ったんですけど…。
その「欲しい車」に対して、
わたしにとって大事だったのは、
「自分がその車に乗り込むことではなかった」んです。
ルパンや次元が「よぉ!」って出てきそうな、
あの世界観。
あの空気感。
それを味わうことができればよくて。
…だから別に
実物大の車じゃなくてもよかったんです。
フィギュアでもいいし、
ミニチュアでもいいし、
ジオラマだっていい。
つまり、
「何を手に入れるか」じゃなくて、
「どんな感覚を味わいたいか」の
体験がわたしの中では先行してたんですよね。
でも、ワークの中では
「具体的に現実に落とし込むこと」が
求められる。
その結果、
望んでいることとは
ズレがある前提のイメージを
広げようとしていた。
だから、感覚がどんどん
離れていってしまってたんです。
住む家についても、同じ。
どんな家に住みたいか。
どこに建てたいか。
キッチンはどうしようか。
でも、正直なところ、
わたしは「家そのもの」には
そこまで強いこだわりがあるわけではありません。
極端な話、
陽当たり・風通しがよくて、
水回りがちゃんとしていればいい。
だから、細かく決めようとすればするほど、
「これ、本当に望んでいるんだっけ?」
と、違和感が増していく…。
でも、
どんな家が、この世の中にあるのか。
富豪たちは、どんな場所で暮らしているのか。
そういったところに
目を向ける機会になったのは、
未知の世界だったので
とても面白かったです。
だけど、それは
わたしの未来にわくわくしていた
わけじゃなかった。
「できない」って落ち込まなくていい
振り返ってみて、ようやく気付きました。
わたしは、未来にいる自分を
イメージできないわけじゃなかった。
わくわくできるカタチでイメージできると、
自然に動きだせていた。
でも、わくわくのポイントがズレたまま、
「正しそうなカタチ」に合わせようとしたとき、
動けなくなっていた。
だからいまは、
未来をイメージするときにも、
「これって現実的かどうか」よりも、
「どこに自分の感覚が動いているのか」を
見るように心がけています。
少しピントがずれただけ
未来を描いているのに動けない、と
あなたがもし、感じているとしたら。
それは、
イメージの仕方が間違っているわけでも、
努力が足りないわけでもなくて。
あなたの中の「わくわくの位置」と、
イメージの前提がズレているだけ
かもしれません。
そのときは
「どうやったら実現できるか」よりも先に、
「自分は何に惹かれているんだろう?」って、
少しだけ見てみてください。
わくわくしているポイントと、
理想の未来が重なり合ったとき、
気づいたら、
少しずつ動けるあなたが
ふっと顔を出してくるかもしれません。
では、また!
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