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高級車やタワーマンションがこころに響かない理由

コーチングや引き寄せの法則を
一生懸命試してみたことがある。
でも、なんとなくしっくりこなかった。

そういう経験、ありませんか?


「制限を取り払って、
本当に手に入れたいものを想像しよう」
という問いに答えてみたものの、
うまくワクワクできなかった。


想像する例としてよく出てくるのは、
タワーマンションや高級車、海外旅行など、
「お金をかけること」で実現できそうなものたち。

それらを前にしたとたんに、
わたしはなぜか気持ちが冷めていく思いをします。


ワクワクすると思っていたはずなのに、
「あれ…? これってわたしが望んでいたことだっけ?」

どこか他人事のような
「なんかしっくりこない」という感覚。


今回は、そんな「しっくりこなさ」の正体について、
少し考えてみたいと思います。


► 「借り物のイメージ」と、内側から湧くもの

「成功」と聞いたとき、
あなたはどんな姿を思い浮かべますか?

豪華な家、洗練された身なり、
どこか遠い場所での暮らし。

そういったものを想像することは、
たしかにできます。


でも、それは「世間一般の成功者像」を
なぞっているだけかもしれません。

言ってしまえば「借り物のイメージ」です。


では、自分自身が成功を手にしたときのイメージは?


わたしの場合、
そこに出てくるのは外見的なものではなくて。
内側から湧いてくる、感覚に近いもの。
「どんな状態でありたいか」という、
在り方についてのイメージです。


このふたつは、必ずしも一致しません。


だからこそ、「成功の記号」を目の前に並べても、
こころが動かないことがあるのだと思います。


► 記号ではなく、質感

ビジョンボードに貼られるものたちに
しっくりこないのは、
わたしが求めているものが、
それそのものではないからかもしれない。


欲しいのは「高級な住まい」ではなくて、
どこにいても楽しむことができる「こころの余裕」。

「自由な時間」じゃなくて、
朝の光の中で深呼吸しているような、
あの静かな時間の断片。


記号ではなく、質感。


物質的な「成功イメージ」は、
こうした微細な感覚を塗りつぶしてしまうように
感じてしまうんです。


► ポジティブという名の『中断』

コーチングを受けていて、
ふと立ち止まる瞬間があります。

自分の内側にあるネガティブな感情や、
整理がつかないドロドロとした本音に
ようやく手が届きそうになったとき。


「いい気づきですね」
「それは、自分らしくないと肯定しましょう」

そんなやさしい言葉が返ってくると、
ほっとする反面、

まだ味わいきっていない感情の上に
「ポジティブ」というラベルが貼られて、
思考がその場で『中断』してしまったように
感じることがありました。


整理でも解決でもなく、
言葉による漂白。

視点をズラしただけで、
「何もつかめていない」という
宙ぶらりんな違和感だけが残る。



RAS(網様体賦活系)を使って
望むものに焦点を当てる技術は、
確かに有効だと思っています。


でも、
ポジティブな側面だけに光を当てようとすると、
同時に『見えなくなるもの』が生まれる。


いまの自分が抱えている痛みや、
守りたかった小さな平穏。

そういったものが手放すべきもの・古い習慣のような
「ノイズ」として、切り捨てられてしまう感覚。


気づかないうちに、
「自分自身を置き去りにしている罪悪感」だけが
静かに積み重なっていくこともあります。



►『わからない』を、そのまま持っていていい

「本当に望んでいるものは何ですか?」

この問いに、すぐ答えられないときがあります。

それは、未熟さというよりも、
まだ名前をつけたくないほど大切にしている感覚が
あるからかもしれない。

安易に言葉で仕分けをせずに、
宙ぶらりんのまま、霧の中に留まり続けること。


その誠実さを、
無理に手放さなくてもいいと思います。

「しっくりこない」という感覚は、
変化の入り口なこともありますが、
自分を置き去りにしているサインなこともある。


どちらにせよ、その感覚はちゃんと見ていたい。


すぐに「それっぽい」答えを出すことよりも、
自分の中にある『まだ言葉にならない感覚』と
もう少し一緒にいてみること。

それも、ひとつの誠実な選択だと思っています。

ここまで読んでくださったあなたの中に、
もし、まだ答えにならない感覚があるなら。

それをもう少しだけ、
大切に眺めてみてほしいと思います。


今回の記事も、最後までお読みいただき
ありがとうございます。

では、また。





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