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安心すると、人は止まってしまう?

「いまの自分を肯定すると、現状維持から抜け出せない」

コーチングで言われる言葉のひとつです。

「いま」に満足していると、
変化する理由がなくなってしまう。

ホメオスタシスが働いて、
コンフォートゾーンに戻ってしまう。

人は、不満や不足感といった
不快感があるからこそ動けるのだ、と。


動画サイトなどでも見かけることが多いので、
触れたことがある方もいらっしゃると思います。


たしかに、一理ありますよね。

ずっと居心地のいい場所にとどまり続けて、
変化を避けてしまうことも、きっとある。


わたし自身、居心地が多少悪くても、
留まり続けていた「実績」もある。

職場に対して不平不満タラタラなのに
辞めない現象は、まさにこれかな、と…。
(わたし自身、耳が痛い…)


そういう実体験もあって、
「安心しすぎてはいけないんだ」
「『いま』に満足してはいけないんだ」
と思っていました。


けど、こころの奥で、
ずっと引っ掛かりがあったんですよね。



最近、5歳の姪っ子の様子を見ていて、
その違和感の輪郭が少し見えた気がしました。


安心しているときの子どもって、
本当にのびのびしているんですよね。

よく笑って、よく走りまわって。
変顔を披露してくれたり、
変なことを言い出して。
あちこち触りながら
世界を探索している。


でも、知らない人が多かったり、
空気を読まなければいけない場所では、
借りてきた猫のように急におとなしくなる。


カラダもちょっと縮こまって、
ママのうしろに隠れたりしながら
まわりの様子をうかがってる。


そんな姿を見ていて
「あれ?」と思ったんです。


安心しているとき。
少なくとも
「脅かされていない」と感じられるときの方が、
人って自然に伸びていくのではないかしら、と。


もちろん、
緊張の中で成長する場面があることも、
わたしは知っています。


バスケの試合終了間際のフリースロー。
エレクトーンの発表会での舞台袖。
全校生徒の前で壇上からのスピーチ。
水泳やスキーのスタート直前。
9回裏2アウト、フルカウントの勝負。

手が震え、歯もカチカチ。
心臓はバクバクで、飛び出してきそうな勢いで…。

逃げ出したくなるような緊張感。


でも、ああいう場面って不思議で。

極限まで緊張したあと、ある瞬間に
スッと震えが引いていく感覚がありました。

腹をくくる、というのでしょうか。


いわゆる、集中状態。
ゾーンに近い状態でもあったのかもしれません。

そういう場面を経験して、
成長・変化をくり返してきました。

だから、緊張や負荷そのものを
否定したいわけじゃないんです。


ただ、ずっと張りつめ続けている状態は
少し違う気がしています。



本番前の集中と、
「いまの自分ではだめだ、足りない」
という、慢性的に思い続けるときの感覚は、
「不快感」という点では似ているかもしれません。

でも、おそらく別モノです。


そして、
「コンフォートゾーンを抜け出す」という言葉にも、
次第に違和感を覚え始めました。

コンフォートゾーンを引っ越すことで
成長していく、描いた未来が手に入る。

そんなふうに、多くの人が言ってるけれど、
ホントかな?
と、どこか腑に落ち切らない感覚もありました。

檻。
壁。
丸いサークル。
飛び出す、抜け出す場所。

と描かれることが多くて。

「留まってはいけない場所」
という意味合いが強い気がします。


セットで、ホメオスタシスも
現状維持に戻すための強力な装置のような…
「敵」とみなすような表現も気になり始めて。


端的に説明するには、十分かもしれない。

成長の仕組みの説明って、
コンフォートゾーンやホメオスタシスの
働きや構造を知って、攻略していくものが
わかりやすいと思うんです。

理解はできる。

でも、わたしの「感覚」は、
どうもしっくりこない…。

うまくなじまない感じがありました。


納得できないのは、
受け入れたくない理由があるのかな?
と、さらに自分に対して疑っていたんですよね。

自分がどんな風に捉えているのか、
どんな言葉だったらしっくりくるのかを
探していたように思います。


いま、表現のひとつとして。


わたしにとっての成長は、
どちらかというと、
樹木に近い感覚なんですよね。

年輪のように、少しずつ層を重ねていく。

幹が太くなるから、高さも出てきて。
枝葉も次第に広げられる。

地中では根が支えてくれているので、
風に揺らぐことはあっても、倒れにくい。

そして、木陰には、
リスとか小鳥が休みに来たりする。


花が咲いて実がなって。
誰かの喜ぶ顔があって…。

といったイメージが近い。

だから、広げるとか、移行するというよりも、
「育む」という感覚の方が近いのかもしれません。


樹木では時間がとてつもなく長く感じるので、
ミルクレープの層を重ねていく様子に
置き換えるのもいいかなって思っています。

おいしいし。笑


ここまで書いてきましたが、
だからといって、
「わたしが納得できないから、却下です!」とか
「コンフォートゾーンを抜け出す考え方は間違っています!」と
言いたいわけではありません。


変化するときには、
カラダを鍛えるときと似ていて、
ある程度の負荷や緊張も必要だと思います。


木にも意志があるのかわからないけれど、
風に耐えたり、
陽の光を求めたりしながら、
生きている営みはありますよね。


倒れないための対応策として、
根を張り巡らせているのかもしれない。

か細いままの姿でずっと風の中にいたら、
育つ前に折れてしまう。

だから季節が変わるたびに少しずつ年輪を重ねて、
幹もたくましさを増していく。


そんな様子を連想していると、
わたしは「安心すること」と「成長すること」は
切り離さなくてもいいんじゃないか、
と思いはじめています。


急激に伸びる木は…
トトロの世界や、ゲームの世界では
とても魅力を感じるんですけど。

少しずつ年輪を重ねて、
深く根差していくような
そんな過程が、わたしは好きです。


…でも、
ミルクレープもやっぱりいいよね。
おいしいので。
(でもここ数年、食べてないかも…)



ということで今回の記事も、
最後までお読みいただき、ありがとうございます。




では、また。


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使い方、まだよくわかってません…苦笑
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