自己紹介。1,000万を5億にした元プロップトレーダーが、実弾を全公開する理由
【記録】2026年8月2日(日) 05:40 自宅
- 起床。コーヒー。窓開けて外気を入れる
- 先週の約定を台帳に転記(12件)
- 持ち越し:日本株現物4銘柄/米国株3銘柄/円のキャッシュ比率 38%
- 今週の予定:国内決算のピーク、木曜に米指標
- 為替:先週末終値を確認、レンジ上限に接近
- 判断メモ:買い増しは無し。今週は見送る場面が多いと思って見てる
相場で右往左往しない軸がほしいなら、データで殴ってくる本を1冊だけ。私は 『JUST KEEP BUYING』 に落ち着いた。
【所感】
これを毎朝つけ始めてから、もうすぐ10年になる。
外資系証券の自己勘定取引デスクにいた7年間、朝5時台に起きて同じことをしていた。会社を辞めて自分の金だけを動かすようになってからも、変えていない。むしろ、辞めてからのほうが丁寧につけている。会社の金を張っていた頃は、隣に上司がいて、リスク管理部がいて、私の判断を見ている人間が常にいた。今は誰もいない。だから記録が私の上司なのよ。
今日から、このノートの一部を外に置くことにした。
名前はりん。34歳。プロップデスクで7年、会社の資金を張った。独立して自己資金1,000万円から始めて、今は自分の口座だけを動かしてる専業。
数字の話は追い追いする。先に言っておくと、私はここで誰かに何かを買わせるつもりはないの。銘柄を推奨することはしない。書くのは、私が何をどれだけ動かして、なぜそう判断して、いくらで間違えたかという記録だけ。それをどう使うかは読む側の話ね、断言するけど。
なぜ、これを外に出すのか
【記録】2026年6月14日(土) 21:10 ちーちゃんの部屋
- 保育士の親友(34)。付き合いは高校から
- 貯金 約480万円。全額が普通預金
- 銀行窓口で商品を勧められたと相談される
- 手数料体系・信託報酬・解約条件を一緒に確認
- その場での結論は出さず、資料だけ預かって帰る
【所感】
きれいごとから書くつもりはないから、順番に正直に書くわね。
ひとつめ。あの夜が直接のきっかけ。ちーちゃんは投資が怖い人間で、20代の頃から一円も動かしていない。その彼女が窓口で1時間座らされて、「ご家族のために」と言われて帰ってきた。預かった資料を家で開いて、私は少し黙った。中身が犯罪だったわけじゃない。全部きちんと書いてある。ただ、あの商品を選ぶ理由が、彼女の側にひとつも無かったのよ。
デスクにいた頃はね、こういう商品が誰の何を満たすために作られるのかを、作る側の会議室の温度ごと見ていた。悪意なんて要らないの。売る人にはノルマがあって、買う人には知識が無くて、その二つが窓口で出会うだけで結果は決まる。私はその構造を7年間、内側から見た。それを黙って持っておく理由が、もう見つからなくなった。
ふたつめ。これは私自身のため。記録は、外に出すと質が変わる。デスクにいた頃は上司とリスク管理が私の判断を毎日殴ってきた。独立してからそれが消えて、最初の半年で私は自分の甘さを二度見つけてる。誰にも説明しなくていい判断は、必ず緩むのよ。だから読まれる場所に置く。これは善意じゃなくて、自分の成績を守るための仕掛け。
みっつめ。お金を取る。ここも濁さない。無料で全部出して善行として続けるつもりはなくて、有料記事は書くし、それで収益は取る。理由は単純で、無料のものは書く側も読む側も雑になるから。私が枚数と単価と損切り値を晒すのは、それなりに重い作業なの。値段をつけたほうが、私は丁寧に書く。
よっつめ。これは辞めてから気づいたこと。デスクで当たり前だった話——四半期末に何が起きるか、誰がどこで投げるか、板のどこが本物でどこが見せ札か——を外で話すと、みんな驚くのよ。私にとっては7年間の日常だったものが、外では一次情報として扱われる。それなら、扱われる場所に置くのが筋だと思って見てる。

私は何者か
【記録】2015年4月 入社
- 新卒で外資系証券に入社(23歳)
- 配属は運用部門のバックオフィス寄りのポジション
- 最初の1年は約定データの照合と損益計算
【所感】
最初の1年、私はトレードをしていない。ひたすら他人の約定を数えていた。誰がどの時間帯にどれだけ動かして、どこで負けたか。エクセルの上で、先輩たちの1年が数字だけになって並んでいるのを毎日見ていた。今思えば、あれが一番の教育だったのよ。人の負け方を、感情抜きで数百件見た人間は、自分の負け方に驚かなくなる。
【記録】2016年6月24日(金) 08:00〜13:00 プロップデスク
- 配属3ヶ月目。英国の国民投票、開票日
- 08時台まで市場は残留を織り込んだ値動き
- 開票が進むにつれ、ポンドとドル円が階段状に崩れる
- 私の担当分:ゼロ。何も持たされていない
- やったこと:先輩2人の後ろで、板と約定を紙に書き写した
【所感】
あの朝のことは、たぶん一生忘れない。
私は何も持っていなかった。持たされていなかった、が正しい。デスクの端の椅子に座って、画面が壊れたみたいに数字が飛んでいくのを見ていた。左の先輩は最初の1時間で顔が白くなって、右の先輩は逆に無表情のまま淡々と刻んでいた。同じ画面を見ているのに、二人の手の動きが真逆だった。
その日、私が理解したのはこれ。相場は誰にも同じ数字を見せるのよ。ロイターの端末は先輩にも私にも同じ値段を映していた。それでも結果が正反対になる。マーケットは優しくないけど、公平ではあるのよ。あの日、私は「情報を持つ」ことじゃなくて「同じ情報から違う結論を出せる」ことが仕事なんだと知った。
【記録】2018年2月上旬 デスク3年目
- 前年から積み上げたポジションを継続保有中
- 数日で急速な下げ。想定していたレンジの外
- ロスカット:2営業日に分割して撤退
- その四半期の自分の損益、大きくマイナスへ
- 上司からの指摘:「お前は下げの理由を探しに行った」
【所感】
これが、私が一番きれいに獲られた記憶。
何が悪かったか、今なら一行で書ける。私は下がった理由を探しに行ったの。ポジションを持ったあとに、それを正当化する材料ばかり読んでいた。都合のいい記事を読むと安心する。安心すると損切りが遅れる。遅れた分だけ、私は綺麗に持っていかれた。
だから今はこう見てる。建てる前に、撤退する値段を先に書く。書いてから入る。順番を逆にした日から、私の負けは小さくなった。この順番だけは、どんな相場でも変えたことがない。
【記録】2020年3月中旬 デスク5年目
- 世界的な急落局面。連日でサーキットブレーカー
- 社内リスク枠が縮小、動かせる額が絞られる
- 判断:枠内で取れる最大まで買い向かう
- 執行:4営業日に分けて分割
- 結果:その年の自分の成績を決める建玉になった
【所感】
このとき私が見ていたのは、株価じゃない。誰が投げているかだった。
デスクにいた頃はね、投げの正体が見えるの。恐怖で投げる個人と、規定で投げざるを得ない機関は、時間帯も刻み方もまるで違う。3月のあの数日、昼過ぎに機械的に降ってくる売りがあった。あれは「相場観で売っている売り」じゃなかった。持っていられないから出ている売りだった。相場観の売りは反論できるけど、規定の売りは反論できないのよ。だから終わりが来る。終わりが来るとわかっている売りは、買っていい。
配当再投資の長期リターンは、この1冊の実証データで見るのが早い。荷物リストに入れてるのは 『株式投資の未来』(シーゲル)。
これが、私が今も一番使っている物差し。目の前の売りは、意思なのか、事情なのか。
【記録】2022年9月22日(木) 17:00過ぎ
- 為替市場、円が一方向に売られ続けた局面
- 夕方、ドル円が瞬時に数円単位で下落
- 政府・日銀による市場介入
- 私のポジション:為替そのものは持たず、輸出関連の株側で受ける
- 対応:当日中に一部利益確定、残りは翌週まで持ち越し
【所感】
この日から、私の中で「イベントの張り方」が変わった。
介入があるかないかを当てるゲームは、勝てない。当てにいく人は、当たった日に大きく獲って、外した日に全部返すのよ。デスクにいた頃、そのタイプの人を何人も見送った。だから私は当てにいくのをやめた。代わりに、「どちらに転んでも死なない置き方」を先に作る。イベントで大事なのは方向じゃなくて生存率だと思って見てる。
【記録】2023年3月 退職を申し出る
- 在籍8年、うちプロップデスク7年
- 直属の上司と面談。慰留あり
- 退職理由として伝えたこと:自分の金でやりたい
- 引き継ぎ完了まで数ヶ月
【所感】
辞めた理由を、格好よく書くつもりはないの。
会社が嫌だったわけじゃない。むしろデスクは私を育てた。ただ、7年やって、自分の判断の質と自分の手取りが別の生き物だと気づいてしまった。私が正しくても枠は上から降ってくるし、私が間違えても給料は出る。それは会社として当たり前の設計だけど、私はもう、自分の判断がそのまま口座の数字になる場所に行きたかった。
31歳。守るものが少ない年齢のうちに、と思った。
【記録】2023年X月 独立初日
- 証券口座へ入金:1,000万円
- 内訳:貯蓄と退職金の一部。生活費18ヶ月分は別口座に隔離
- その日の建玉:ゼロ
- やったこと:ルールを紙に書いた(A4で2枚)
- 書いたこと:1回の損失上限/現金比率の下限/同一テーマへの集中上限
【所感】
初日、私は一円も動かしていない。
デスクにいた頃、優秀な人ほど最初の1週間で無理をしないのを見ていたから。1,000万という数字は、7年間会社で動かしてきた額に比べれば小さい。でも、これは減っても誰も補填しない金なのよ。会社の金を張るのと自分の金を張るのは、まったく別の競技だった。最初の3ヶ月、私は自分の呼吸が浅くなるのを何度も自覚した。
紙に書いた2枚のルールは、今も机の引き出しにある。3年で書き換えたのは一箇所だけ。
【記録】2024年8月5日(月) 09:00〜15:00
- 寄りから急落。日中を通して下げ幅が拡大
- 保有株の含み益、この日だけで大きく削られる
- 損切り:ルール通り2銘柄のみ執行
- 買い:14時台から分割で開始
- この日動かした額:約3,000万円。真似は勧めない
【所感】
あの日、私は2020年3月に見たものと同じ形の売りを見ていた。意思じゃなくて、事情の売り。だから手を出した。
ただ、それは「7年デスクで同じ景色を見た人間」の判断であって、経験の裏付けがなければただの飛び乗りよ。あの日ナンピンして退場した人と、私がやったことは、外から見ればほとんど同じ形をしている。違うのは、私は入る前に撤退値を書いていて、現金比率の下限を割らない額しか使っていないという一点だけ。その一点が全部なのよ。
独立して3年。1,000万から始めた口座は、今5億になった。この数字を出すのは、たぶんこの記事が最初で最後にしたい。金額そのものに意味はないから。私が書きたいのは、この3年で何回間違えて、どこで直したかのほう。

このnoteで何を出すか
【記録】運用方針(2026年8月時点)
- カテゴリ①【実弾ノート】:私の建玉・約定・損切りの記録。金額と時刻つき
- カテゴリ②【デスクの目線】:機関がどこで何を見て動くか。板・需給・四半期末の癖
- カテゴリ③【設計】:新NISA、高配当・増配、長期の器の作り方
- カテゴリ④【イベント前夜】:決算またぎ、FOMC、為替、地政学。事前に置いた想定と事後の答え合わせ
- 更新:週3〜4本。相場が大きく動いた日は臨時で当日中に
- 価格:無料記事と、¥500〜¥1,500の有料記事
個人投資家が負ける理由を先に知っておくのは安い保険。道具で言うと 『敗者のゲーム』 が答えだった。
【判断】
無料と有料の線引きを、先に決めておくわね。
判断基準は、全部無料で書く。 なぜそう見たか、どこで撤退すると決めたか、何を根拠にしたか。ここを有料の向こう側に隠すのは、私の趣味じゃないの。読む人が自分で判断できるようになる部分に値段をつけたら、それは情報じゃなくて依存を売ることになる。
有料にするのは、私の生の数字のほう。何を何株、いくらで、いくら分。含み損の額。撤退した日付。ここを無制限に晒すと、自分のポジションが不利になる場面が実際にあるし、切り取られて一人歩きもする。値段は、そのための最低限の壁ね。
もうひとつ、有料にする理由がある。お金を払った人は、書いた側に説明を求めるのよ。私は求められる側でいたい。デスクを離れて一番怖かったのは、誰も私の判断を殴ってこなくなることだった。だからここは、殴られる場所として置く。
そして、これだけは形式として毎回守る。私は銘柄を推奨しない。書くのは私の実弾記録と私の相場観だけで、同じことをして同じ結果になる保証はどこにもない。その飛び乗り方、獲られる側よ——と私が書く日が来たら、それはあなたに向けてじゃなくて、3年前の私に向けて書いてる。
次に書くのは、その3年前の私が最初の1,000万をどこに置いたか。金額と日付を全部入れて残しておくわね。

私が「買う」と判断する3つの条件
有料の中身をここで一つ出しておくわね。私が新規で建てるときに使っている条件は、3年間でこの3つに固まった。増やしたことは何度もあるけど、増やすと必ず成績が落ちた。だから今は3つしかない。
【判断】買う条件
- 条件①:現金を作っている会社であること
営業キャッシュフローが直近4期すべてプラス。かつ、営業CFが当期純利益を下回っている期が2期以上ない。利益が出ているのに現金が入ってこない会社は、在庫か売掛のどちらかで詰まってる。決算の数字が綺麗でも、そこは触らない。
- 条件②:売り手が尽きている形であること
直近90日の安値圏で、出来高が20日平均の6割以下まで枯れている。信用買い残が3か月前比で減っている。上がる理由じゃなくて、下げる燃料が切れているかを見てるのよ。
- 条件③:撤退値が構造で引けること
直近3か月のチャートに、出来高を伴った谷が1本以上あること。そこを終値で割ったら降りる、と決められる形。ここが引けない銘柄は、条件①②を満たしていても買わない。
順番も固定してる。①→②→③。この順でしか回さない。
【記録】2026年7月のスクリーニング(実数)
- 07/06 21:40 母集団:東証プライム+スタンダードから時価総額300億円以上を抽出=714社
- 07/06 22:05 条件①(営業CF4期プラス・CF<利益が2期以上ない)通過=211社
- 07/06 22:30 条件②(出来高枯れ・信用買い残減少)通過=19社
- 07/07 06:15 条件③(撤退値が引ける形)通過=4社
- 07/07 09:12 うち1社に発注
714社が4社になる。これが実際の歩留まりね。月に1〜2社しか通らない月もあるし、ゼロの月もある。ゼロなら買わない。それだけなのよ。
【記録】通った1社(07/07 建玉)
- 銘柄:国内の産業用部材メーカー。時価総額1,100億円台、海外売上比率4割弱。社名は出さない
- 07/07 09:12 1,842円 × 8,000株 約定額 14,736,000円
- 撤退値:1,690円(6月17日の谷、終値ベース)。想定損失 約122万円
- 建玉時の現金比率:41%(下限は35%と決めてある)
- 07/29 終値 2,061円 含み +175万円 ※利確はしていない
条件②の「枯れ」が入ったのは6月下旬。株価が動かない3週間、出来高が細り続けていた期間が全部の根拠よ。上がり始めてから探したんじゃない。上がる前に、売り手がいなくなった形だけを拾ってる。私はこれを秋口までの話だと思って見てる。真似は勧めない。
【所感】Before / After
- Before(独立1年目・2023年):PERと増益率で拾っていた。安く見えて増益、という理由で買う。勝率46%、平均保有11日、年間の売買回数340回超。手数料と税で削れて、結果は資産+18%
- After(条件を3つに絞った2025年以降):勝率61%、平均保有47日、年間の売買回数58回
勝率より、回数の減り方を見てほしいの。340回が58回になった。私が上手くなったんじゃなくて、買わない日を作れるようになったというだけ。デスクにいた頃はね、リスク枠を使い切らないと仕事をしていないと見なされる空気があった。あの癖が抜けるのに2年かかった。
【判断】注意点と、やりがちな失敗
- 失敗1:条件②だけで飛びつく 出来高が枯れているだけの銘柄は、そのまま5年枯れることがある。①のキャッシュフローが先。順番を入れ替えた月は、私も塩漬けを3本作った
- 失敗2:撤退値を建てた後に動かす 1,690円と書いたのに、1,690円が近づくと「もう少し」と下げたくなる。3年前の私はこれで一度に410万円獲られた。だから今は、発注の前にメモに数字を書いて、約定後は触らない
- 失敗3:4社通ったから4社買う 通過は候補であって、枠じゃない。私は1回の新規で総資産の3%以内しか使わない。5億なら1,500万が上限。上の記録が1,470万なのはそういう理由ね
- 注意点:この条件は「下げが止まった形」を拾う設計だから、指数全体が崩れる局面では全部同時に外れる。2025年4月の下げでは、条件通過6社のうち5社が撤退値に触れて、11日で−780万円を確定した。そういう月がある前提で枠を決めてる
この3つは、私の口座のサイズと性格に合わせて削った結果であって、正解の基準じゃないの。持ってきてほしいのは条件そのものより、714を4にする作業を、自分の手で毎月回すという部分のほう。人が選んだ4社に乗るだけだと、下がったときに降りる理由を自分で説明できない。そこ、獲られる側よ。

私が、書かないと決めていること
デスクにいた頃、上司に言われたことがひとつある。
「お前が今日儲けた金額より、お前が今日避けた損失のほうが会社にとって価値がある」
当時は納得いかなかった。稼いでこそのプロップだろう、と。でも7年やって、独立して、自分の金で7年目に入って、あれは正しかったと思ってる。
だから、ここで書かないことを先に決めておくわ。
ひとつ、銘柄を勧めない。
私は自分が何をいくらで買って、なぜ買ったかは全部出す。でも「あなたも買うべきだ」とは書かない。私の建玉は私の資金量、私の生活費、私の撤退ラインの上に成り立ってる。同じ株を同じ日に買っても、あなたの入り値も撤退値も別のものになるのよ。他人の建玉に乗ることを覚えた人は、その人が降りた日を絶対に知ることができない。そこ、いちばん獲られる側よ。
ふたつ、値幅を予言しない。
「年末に◯円」「この銘柄は3倍になる」——書かない。デスクにいた頃、私の周りで最も稼いでいた人たちは、誰ひとり価格を当てようとしていなかった。彼らがやっていたのは、当たったときに大きく取れて外れたときに小さく負ける形を、先に作っておくことだけ。予測ではなく設計。私が出せるのは後者だけね、断言するけど。
みっつ、負けを消さない。
2025年4月、私は−780万円を確定させてる。この記録は消さないし、これからも同じことが起きたらそのまま書く。都合のいい月だけ切り取った実績表ほど、読んで害になるものはないのよ。勝率61%というのは、10回に4回は間違えるという意味。その4回をどう小さく終わらせるかが、この7年で私が身につけた技術のほぼ全部だと思ってる。
よっつ、急かさない。
「今すぐ」「乗り遅れる」——この2語を使った瞬間、書き手は読者の判断力を借りに来てる。相場は明日も明後日も開いてるし、いい玉は繰り返し来る。去年の私のスクリーニングを4回通過した銘柄のうち、3社は今年もまた条件を満たしたわ。焦って入る必要のある玉なんて、そもそも大した玉じゃない。
そしてもうひとつ。ちーちゃんに「NISAって結局何なの」と聞かれたとき、私は制度の説明から入らなかった。まず、彼女が毎月いくら使って、いくら残るかを聞いた。投資の話は、そこからしか始まらないのよ。ここでもそうする。手法の前に、あなたの手元にいくらあって、いくらまでなら消えても生活が壊れないか。順番を飛ばした話は書かない。
---
【所感】2026年8月2日 21時40分
日曜の夜。来週の建玉の見直しを終えて、この記録の最初の1本を書いてる。
私はマーケットで7年、会社の金を張った。その後、自分の1,000万を張り続けて今の口座になった。その過程で確かめたことは、才能でも情報でもなく、「同じ手順を、気分に関係なく繰り返せるか」だけだったわ。手順は退屈よ。営業CFを見て、出来高の枯れ方を見て、撤退値を先に置いて、条件を満たさなければ何もしない。ここに書いていくのは、その退屈な手順の実物ね。
マーケットは優しくないけど、公平ではあるのよ。あなたが機関でも個人でも、板は同じ数字を出してる。違うのは、そこに何を用意して臨むかだけ。
これから、私の建玉を日付と金額と株数のまま置いていく。買った理由、外した理由、撤退値をどこに動かしたか。うまくいった月も、−780万を出した月と同じ書式で並べる。読んで、真似する必要はない。判断の順番だけ持って帰ってくれれば、それでいい。
次は「最初の1,000万をどこに置いたか」から書くわ。あの年、私が何を捨てて何を残したかの記録ね。もし手元の資金を最初にどう配置するかで止まっているなら、たぶん役に立つ。
デスクの照明を落として、明日の寄り付きを待ってる。よかったら、隣で数字を見ていって。
---
※本記録は筆者個人の取引記録および相場観であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任と判断において行ってください。記載の数値・情報は執筆時点のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が参加している募集
この記事は noteマネー にピックアップされました

