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広島銘菓のバターケーキ

実家に帰省した時、母に「これ、長崎堂のバターケーキ」と紙袋を持たされた。
母の友人から送られてきたという大きな箱に入ったそれは、私にはあまり馴染みのないものだったが、どうやら地元では行列ができるほど人気なローカルスイーツ(そして百名店にも入っている)らしい。
ずっと広島にいたはずなのに私の興味はかすりもしなかったのだろうか。
家に帰るなりいそいそと箱を開けてみると、一人では食べきれない量と目で見てわかるほど大きな1ホールケーキが入っていた。
賞味期限はあと四日ほど。幸せのゴングが鳴り響いた。

食べた感じはややシフォンケーキよりのずっしりカステラという印象。
ただ食べた時に卵とバターの優しい味わいがふわっと広がる。
たまらない。
そして何より、外周の焼け目のところが少しシャリッとするのだ。
合わせて香ばしさも連れてきて口の中がいっそう楽しい。
なんだこれ、美味しいな。

最初は夫と1/8でちまちま食べていこうという目論見だったのだけど、
気がついたら、やれ牛乳と一緒に飲むとどうじゃ、紅茶なら風味が違うじゃ、コーヒーとだと生地に染み込んでいっそう美味しくなるじゃと、
あっという間に消えて無くなる勢いで食べてしまった。

甘いものは恐ろしいが、飲み物との相乗効果を考え始めるとさらに怖い。
この度の検証の結果、このバターケーキには軽めのコーヒーが合うという結論に至った。
バターケーキを食べ、コーヒーの苦味と一緒に味わう。
離れても広島の味の発見は止まらない。

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