【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』24
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読書メモ
PartII 背景 6哲学的批判
科学主義
フリードリヒ・ハイエク
合理主義者:「見せかけの知識」と呼んだ
社会主義者による大規模な計画経済:「科学主義」と非難
計画は重要だが、特定のニーズに応えたり、新たな目標を生み出したりする、起業家的発見の芽を潰してしまう
測定執着の中核にある定量化可能な目標への固執
→ソビエト的システムの本質的結果の複製計算が独創性の敵という見解
イノベーションの潜在的利益は、厳密な計算の対象にはならない
測定の精度を高める作業は無駄かもしれず、時間と創造力を無駄にするかもしれない
判断には、分析力よりも総合力が必要とされる(全体を把握し、個別の状況を理解する感覚は、数値測定では得られない)
感想
イノベーションが測定になじまないことは、前々から知られていたことのように思います。「測れる」ということは、すでに前例の蓄積があるからできることですし、そもそも、これまでなされていなかったことについて測定基準を定めたとしても、その基準はすぐに役に立たなくなると思います。
測定への執着というのは、「資本主義社会において、資本を効率よく回すために存在する」くらいに考えていましたが、計画経済ともつながっているので、意外な感じがしました。よく考えてみれば、資本主義であれ、計画経済であれ、「測って管理する」という点においては同じ、ということです。計画経済の国家で独裁者が出てきてしまうのも、その中核に「測って管理する」があり、それを執行する者の存在がどうしても必要となってくるからなのだと思います。
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