見出し画像

この頃令和で流行るもの

今晩は、日が変わる頃に雨が降る可能性があるとの予報が出ています。気温は意外と下がらず20℃台で推移しますので、寝る時の布団の厚みにはご留意下さい。

さて、……。

あなたは、以下の「二条河原の落書」をご存知だろうか。ある程度日本史に詳しい方でないと、知らない可能性は結構あると思っている。

これは鎌倉幕府の滅亡後、後醍醐天皇を中心とした建武の新政が始まったのはよいのだけど、それによって混乱した世相を風刺した落書である。作者は不詳。

言っては悪いのだけど、作者は今で言う便所の落書きを書いて、それをこっそり高札として立てたものと表現してもあながち間違いではない。ただその当時、そもそも文字を書ける時点でそれなりの教養人ではあった。

内容に教養が溢れている点で、現代の便所の落書きとは明らかにレベルが異なる。逆説的には、今の日本は皆が読み書きできる点で、当時とは社会環境が異なるという見方もできる。

この落書、原本そのものは現存していない。ただその写しが現代まで伝わる程度には含蓄のある内容であった。

今回、自身の非才を省みず、かつ面の皮を厚くしてこの落書を真似して書いてみたのが以下。でも、とても元の落書ほどには長く書けなかった。

この頃都に流行るもの
フェイクニュースに炎上劇
即席会見 早口謝罪
緊急速報空騒ぎ

肩書き重くありとても
背負う責任いと軽し
巧みに飾る言の葉は
ほとんど虚言の類いなり

投稿内容それよりも
フォロワー数こそ権威なれ
真を語ると言いつつも
勢い失せれば姿消す

迷惑動画で成り上がり
自称国士とうそぶいて
派手な演出耳目を集め
世を煽り立て跋扈する

天災被害の報道も
口で悲しみ伝えつつ
それで得られた視聴率
回り回って利を得たり

街には配達バイクが走り
路地にマナーの影もなし
人を裁くは匿名者
炎上起これば逃れなし

老いも若きもスマホ手に
親しき人と語らずに
画面を睨み声は絶え
孤独を隠す術となる

それでも人は笑いたし
そこで人倫消え失せて
新人イジりはなお残り
学校カースト消えもせず

眉をひそめる過激さも
バズれば勝ちと世が認む
裏の事実を知りたくて
問えど聞き捨て流される

youtube画像は切り貼りで
怒り嘆きもネタとなる
真実薄く意図厚く
それでもいいねで盛り上がる

首相代われど新味なく
ただ代替わりのみ繰り返す
米中ウとも親しげに
振る舞うだけの寂しさよ

結局世も末人も末
シリアス顔も腹の内
「草生える」オチで片がつく
平和なことよ現代よ

……こんなことを書いている自分も大概だとは思うけれど、もっと明るいネタを書きたいと心から願うもの。でも今の日本って、大谷選手の活躍くらいしか語れるものがない。

このような状況の日本において、閉塞感を打破して未来に夢を持たせられるのか、新首相のお手並み拝見というところであろう。

お読み頂き、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

辻六道🥚 読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。