第33話|雪の静寂の中、魂が動き始めた。❄️🐉
2022年12月25日。
雪が静かに舞う中、
和多志は聖地を巡っていた。
弊立神宮。
高千穂神社。
天岩戸神社。
そして、八大龍王水神神社。
その日は、不思議なほど世界が静かだった。
雪が音を吸い込み、
山も、空も、木々も、
まるで深い呼吸をしているようだった。
最初に訪れた弊立神宮。

白く染まった境内へ足を踏み入れた瞬間、
胸の奥に溜まっていた雑音が、
静かにほどけていく感覚があった。
透き通る空氣。
雪に反射する柔らかな光。
凍えるほど寒いのに、
なぜか心は温かかった。
ただそこに立つだけで、
“本来の自分”へ戻っていく。
古代から続く祈りとは、
願いを叶えるためだけではなく、
魂を本来の場所へ戻すためにあるのかもしれない。
そんな感覚が、
静かに身体へ染み込んでいった。
次に向かった高千穂神社。
境内にそびえる大杉は、
まるで天へ伸びる柱のようだった。

長い年月を越え、
ただ静かに立ち続ける存在。
何かを誇示するわけでもなく、
ただ“在る”ことで、人の心を震わせる。
本当の強さとは、
大きな声ではなく、
静かに在り続けること。
そう教えられているようだった。
木に触れた瞬間、
呼吸が深くなる。
心が洗われる。
魂が整っていく。
そして向かった、
天岩戸神社。
境内には新年を迎える門松。

澄み渡る冬の空氣の中、
目に飛び込んできたのは、
「天手力動」の書。

その文字は、
ただ力強いだけではなかった。
静かなのに熱い。
優しいのに、圧倒的。
筆の流れの中に、
“覚悟”が宿っていた。
“動”という文字を見た瞬間、
止まっていた魂が、
再び動き出していく感覚があった。
人生には、
立ち止まる時がある。
恐れ。
迷い。
不安。
心が閉ざされ、
前へ進めなくなることもある。
けれど、
本当に人生を動かす力は、
誰かから与えられるものではなく、
最初から自分の中にある。
「天手力動」
その書は、
まるで魂へ直接問いかけてくるようだった。
“お前は、自分の岩戸を開く覚悟があるか”と。
静かなのに、
魂が震えた。
そして最後に訪れた、
八大龍王水神神社。
手水舎へ差し込む光。
水面に揺れる反射。

優しい水の音が、
心の奥へ静かに沁み渡っていく。
その場に立った瞬間、
ふっと力が抜けた。
“帰ってきた”
そんな感覚だった。
龍神様の氣配に包まれながら、
自然と浮かんだ言葉。
「2022、ありがとう」
嬉しかったこと。
苦しかったこと。
出会いも、別れも。
そのすべてが、
今へ繋がっていた。
光も闇も、
涙も歓びも、
全部が魂を深くしていく。
雪の聖地巡りは、
一年を終えるための禊の旅だったのかもしれない。
静寂の中で、
確かに感じていた。

終わりは、始まり。
また新しい流れが、
静かに動き始めていた。
はい全て🤗✨🐉🐲🐦🔥
良氣良氣🐉
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