子どもへのASDの告知。早く知るのが正解?文献が示すものとは
ご訪問ありがとうございます。2歳児のイヤイヤ期と向き合いながら、児童発達支援士・発達障がい児地域支援コーディネーターとしてヨガ療育を提供しているリケジョママです✨
子どもに「なんで僕は療育通っているの?」と言われた時、どう答えればいいんだろう?
と悩みませんか。
私もずっと、この疑問は頭の片隅にありました。
さらに一段階登って、ASDという診断名を伝えるのか?伝えないのか?
伝えるなら、いつ伝えるべきか? どう伝えればいいのか?
最近、この問いに対する一つの「科学的な示唆」を与える論文が発表されました。今回はその文献を深掘りしてみたいと思います。
論文が示す「早期告知」のメリット
紹介するのは、2022年に発表された大学生を対象とした研究(Oredsson et al., 2022)です。
自閉症(ASD)と診断されている学生78名を調査した結果、
自分が自閉症であることを「より若い年齢」で知った学生ほど、成人してからの幸福度(Well-being)や生活の質(QOL)が高い傾向にある。
ということが分かったそうです。
早く知ることで、「自分はなぜ周りと違うのか」「なぜこれが苦手なのか」という疑問に納得感が得られ、自分を責めるのではなく「特性」として受け入れる時間が持てるから、というのが研究者たちの見解です。
しかし、この結果を「じゃあ、早く診断名を伝えればいいんだ!」と短絡的に受け取っていいんだろうか…?と私は少し疑問に思っております。
「ASD」は全人格を表す言葉ではない
そもそも、ASDという診断をされたからといって「その子=ASD」ではありませんよね。
ASDという診断名は、あくまで医療や行政において必要にかられて分類しているに過ぎません。
ASDと言っても、千差万別、同じ人はいないですし、「その子が持つ個性の中に、ASDという特徴に当てはまる部分がある」というだけだと思うのです。
「あなたはASDです」と告げることは、下手をすれば
「あなたは普通ではない」
「健常じゃない」
「障害者なんだ」
というメッセージとして伝わりかねません。
それをきっかけに「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と自己否定を強めるようであれば、幸せに繋がる告知にはならないのでは?と思うんです。
子ども自身が告知によって、自分への理解を深められてそれをポジティブに活用していけるような告知の仕方が出来るといいのかな、と思います。
ポジティブに受け取るためには
では、自己否定に繋げず、ポジティブに自分を受け入れるためには何が必要なのでしょう…?
今のところの私の考えでは、診断名を強調するよりも
「人には誰しも得意・不得意がある」
「あなたはその凸凹が大きいみたい」
と伝えていくのが良いのかな〜と。
もし私がわが子に伝えるなら、きっと自分自身のこともセットで話します。
👩ママも得意なことと苦手なことの差が激しいよ。空間の把握は得意だけど、人の名前を覚えるのは壊滅的に苦手。あと、みんなが興味あることに興味が持てなくて、会話についていけなかったりね(笑)
みたいな感じでしょうか。
あなただけじゃない。ママも、独自の形(凸凹)を持って生きているんだよ。それで辛かったこともあるけど、今、こんなに幸せだよ!
と笑って話せる信頼関係があれば、子どもは「自分はダメなんだ」ではなく安心感を持って受け入れてくれるのではなかろうか…?
と期待しています。
もう一つ。
告知がきっかけになって「自己研究」に興味を持ってくれるといいなとも思います。
ASDという診断があるかないかに関わらず、自分の強みと弱みを知っておくことは、社会で活躍するためにとても大事なことだと思います。
自分の凸凹を把握し、それを最大限に活かせる場所を見つけること
そんなポジティブなきっかけになる告知であれば、文献のいうとおり
自分が自閉症であることを「より若い年齢」で知った学生ほど、成人してからの幸福度(Well-being)や生活の質(QOL)が高い傾向にある。
となるのかな、なんて考察をしてみました。
あなたはこの文献を、どのように捉えましたか?良かったらご意見お寄せください。
どうぞよしなに。
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