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あなたの言葉が、私を泣かせた日

#あなたの言葉が、私を泣かせた日

紫吹はるさんの言葉は、胸の奥に小さな火を灯した。

ずっと隠してきた感情が、静かに溶けていく――
仕事からの帰り道。
気づけば、涙が勝手にこぼれていた。

――止められなかった。

創作大賞に応募した私の作品。

感想が届き始めていた頃、はるさんの言葉が、ふと胸に残った。

一文目を読んだ瞬間から、胸の奥がじんわり熱くなって。
読み進めるほどに、どこかに隠していた感情が、
ゆっくりと解けていくのが分かった。

(以下、紫吹はるさん「感情の海に溺れて」より引用)

本当の私って、なんだろう……
うつの時の私が本当なのか。ハイの時の私が本当なのか。
それとも、そのどちらでもない私がどこかにいるのか。分からなくなる。
自分自身でいることが、こんなにも怖いなんて。

誰かに愛されたい、優しくされたい、でも近づけば近づくほど、
壊してしまうかもしれない恐怖がある。
傷つけてしまうかもしれない。人が怖い。自分が怖い。


はるさんが綴ったこの言葉たちを読んだとき、
私はまるで、自分の奥底にしまっていた何かを見透かされたような気がした。

その感覚は、少し怖くて、でも同時に救いでもあった。
うまく言葉にできなかった感情を、誰かが拾い上げてくれていたこと──
それは、私にとって小さな奇跡だった。

それはもはや感想ではなかった。
対話であり、祈りだった。
言葉の力ひとつひとつが、私の痛みをそっと包み込んでくれた。

「わかるよ」と安易に言わず、
「でも、それでも」と歩み寄ろうとする姿勢。
その一行一行に、痛みを知っている人の優しさが滲んでいた。



誰かの感情に、ここまで丁寧に向き合った文章を、私はあまり知らない。
はるさんは、私の作品の裏にある「伝えたかったこと」をちゃんと受け取ってくれていた。

そしてそれを、まるで別の詩のように、ご自身の言葉で書き綴ってくれた。
その行為そのものが、私にはもう、ひとつの宝物になった。



私たちは、なかなか自分自身を肯定できない。
ことに、心が壊れそうな時には、「わたしなんて」と何度も呟いてしまう。

それでも──
「あなたの言葉に救われた」と誰かに言ってもらえたとき。
ほんの少し、自分を許してもいいのかな、と思える。

(以下、紫吹はるさん「感情の海に溺れて」より引用)

どうか、自分を責めすぎないで欲しい。
痛みを知っている人は、他人の痛みにも寄り添うことができる。

苦しみを言葉にしてくれて、書き出してくれて、
本当にありがとうございます。
りかさんの言葉に救われる人がいるはずだから。



はるさんが最後に綴ってくれたこの言葉は、
私がこれまで、幾度となく自分に言ってあげられなかった言葉だった。

だからこそ、他人の口から聞いたとき、涙になったのだと思う。
やっと誰かが、代わりに言ってくれた──そう感じた。

はるさん。
あなたの言葉は、感想というよりも、贈り物でした。

──ありがとう。

あなたの光で、今日も私は書けています。
この涙が、私の希望のしずくになりますように。

あなたの言葉に、私の涙が溢れた日。
それは、私がはじめて本当に、人とつながれた瞬間でした。

──ありがとう。
この涙が、言葉の海をもう一度、泳がせてくれますように。

………それでも、私は、そっと誰かの隣にいたいと願っている。
あなたのように、誰かの光になれることを信じて──












あの日こぼれた涙は、いまでも胸のどこかで、温かいままです。
そして今日もまた、誰かの言葉に、私は静かに泣くかもしれない。

それでも、泣いたあと、私はまた書いていきたい。
あなたのように、誰かを、そっと照らせる”言葉”で──

りか


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