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voice_watanabe
【映画】 でっちあげ
加害と被害は、いとも簡単に覆る。
出来事はひとつなのに、見つめる視点が違うだけで、まるで違う物語のように見えてしまう。
それは騙し絵のように、どちらにも真実が隠されているかのような顔をして。
映画「でっちあげ」を観た。
私は、私の身に起きたことを重ねるような気持ちでそこにいた。
DV被害を訴えた私に、警察がなぜか猜疑の目を向けたあの時のこと。
娘の身に起きた理不尽な出来事で、加害と被害がいとも簡単に、一瞬でひっくり返ったあの時のこと。
世界の端っこで起きたエラーを見て見ぬふりをする世の中。
誰もが自分の経験に即して、都合のいい情報を拾い上げ、偏った側からしか判断することができない。
鑑賞後、ボロボロに殴られたような感覚の中にいた。
それでも、誰にも届かない小さな声を、世界の端っこで静かに叫び続けたい。それだけはどうしても、消したくないのだと思った。
綺麗事は、もういらない。
でも、絶望しきっているわけでもない。
数字も、評価も、追いたくない。
見たくないなら、見なくていい。
それでもいつか、この声は拾われると、
私は信じ続けたい。
余談だけど、綾野剛が出てる作品って、間違いない。
ホント外さないんだよなぁ。
それに、やっぱり、かっこいいんだわ。
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