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過去を振り返ったらそこに「有難う」があった

過去を振り返ったら、そこに「有難う」があった

「見えない鎖」という本の出版に向けて、原稿を書いています。

書きながら、過去の出来事を一つひとつ思い出しています。

すると、不思議なことが起こりました。

今まで見えていなかったものが、
少しずつ見えてきたのです。

特に心に残ったのは、
7人の妹たちの小さかった頃のこと。

あの頃の私は、
自分自身が精いっぱいで、
妹たちがどんな思いで頑張っていたのか、
どんなことを我慢していたのか。

そんなことに、
ほとんど気づいていませんでした。

むしろ、気づかないまま、
妹たちを傷つけてしまったこともありました。

原稿を書くために過去を振り返ったことで、
そのことに、今になって気づいたのです。

「ごめんね」

そして、

「ありがとう」

今まで伝えられなかった言葉を、
妹たちに伝えることができました。

本を書くということは、
過去を整理する作業だと思っていました。

でも、どうやらそれだけではないようです。

一つの記憶に向き合うと、
そこから新しい気づきが生まれる。

その気づきから、
また別の記憶がよみがえる。

そして、そこにいた人たちの見え方まで変わっていく。

まるで、
「気づきの連鎖」が起きているようです。

そして、さらに考えていくと、

この世界は、
自分がつくっている。

そんな言葉の意味にも、
少しずつ違う角度から気づかされます。

私の人生に登場してきた人たちは、
私を傷つけるためだけに現れた人ではなかった。

喜びをくれた人も、
悲しみをくれた人も、
怒りを感じさせた人も、
悔しい思いをさせた人も。

その一人ひとりが、
私に何かを教えてくれていたのかもしれません。

そう思って人生を振り返ると、

「この人が悪かった」

「あの出来事が嫌だった」

という見方から、

「この人から、私は何を教えてもらったのだろう」

という見方に変わっていきます。

すると、
過去の出来事そのものは変わらなくても、
その出来事が持つ意味が変わってくる。

そして今、
私はそのことを実感しています。

「見えない鎖」という本を書きながら、
実は私自身が、
もう一度、自分の人生を読み直しているのかもしれません。

気づかなかったことに気づく。

言えなかった「ごめんね」を伝える。

言えなかった「ありがとう」を伝える。

そして、
これまで出会ってきた人たちを、
もう一度違う目で見てみる。

そうすると、
人生の中で起きたことの一つひとつが、
自分をここまで連れてきてくれた
大切な出来事に思えてきます。

そう思うと、
思わず手を合わせずにはいられません。

「ありがとうございます」

私の人生に登場してくださった、
すべての人へ。

そして、
これまでの人生そのものへ。

本当に、
ありがとうございます。

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