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ぴかぴかドラゴンと くさいくちドラゴン


むかしむかし、山のむこうに「ドラゴンのむら」がありました。
そこには、たくさんのドラゴンたちが すんでいて、
とてもつよくて、そして とっても たべるのが大好きでした。


そのむらのはしっこに、2ひきの子どもドラゴンが すんでいました。
ひとりは、ぴかぴかドラゴンのリュー
そしてもうひとりは、くさいくちドラゴンのゴロ


リューは、まいにち ごはんをたべたら、
ちゃんと「しゃこしゃこ」「くるくる」歯みがきを していました。


「だって、くちのなかに住んでる“むしばおばけ”が、
さわぐって きいたもん!」


いっぽう、ゴロは──
ごはんをたべたあと、すぐに そらを とびにいったり、
ゲームをしたり、ねころんだり。

「めんどくさ〜い。歯なんて みがかなくても平気だよ!」


でも、ある日。
ドラゴンの大会が 開かれることに なりました。

その名も……
「にらめっこはくちゅうせん」


ルールはかんたん。
相手の顔を見てにらめっこをして、どっちが先に笑うか。
ただし! くちをあけて、「がおー!」ってさけぶのがきまりです。


「よーし! ぜったい にらめっこで 勝つぞ〜!」
ゴロは 自信まんまんです。


ところが……
ゴロが 口をあけた そのとき──

「うっ……く、くさ〜い!」
「なにこのにおい!? めまいが……!」
「目がしょぼしょぼするぅ〜!!」


観客も、相手ドラゴンも、
ごっそり きぜつ。


ゴロはポカーンとしていました。
でも、リューが言いました。

「ゴロ、くち……ちょっと におうかもよ」


ゴロは、はじめて じぶんのくちに 手をあてて
「ふーっ」と してみました。

「……くっさ!!」


その夜。
ゴロは ドラゴン歯医者に 行きました。


「ゴロくん、これは……虫歯が 3本できてるね」
「えええええええええーっ!!?」


それからというもの、
ゴロは、まいにち しゃかしゃか歯みがきのれんしゅう。


リューといっしょに、歯みがきソングを うたいながら
「うえのは!」「したのは!」「よこのは!」と
とくいげに みがくようになりました。


つぎの大会では、
ゴロも ぴかぴかの歯で にらめっこに ちょうせん!


「がおーっ!!」
「がおがおーっ!!」
においも なくて、さわやか〜な風がふきました。


「くさいくちドラゴン」なんて、もう呼ばせない!
いまでは、ゴロのなまえは……

「はみがきゴロごろ ドラゴン」!


ぴかぴかのリューと ゴロは、いまも いっしょに
「歯みがきのうた」を おどりながら、空をとんでいます。


おしまい

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