ちょっと気になる子たち~やる気を奪う言葉~
ここでは「ちょっと気になる子たち」シリーズとして、私のピアノ教室で出会った印象深い子どもたちとの関わりを書いています。
ふと立ち寄った本屋さんで聞こえてきた「本当に出来るの?最後までやるの?」という言葉。もしかしたら、そのお子さんは今までも「やる」と言っては途中で投げ出していたのかもしれません。
でも、ちょっと思ったのです。言われ続けたらどうなってしまうんだろう・・・?
レッスンでもよく見る光景
発表会などのイベントで弾く曲を選んでいる時、子供たちは張り切って「こんな曲がやりたい!」と伝えてくれます。でも、たまにそれを聞いていた保護者の方が「本当に出来るの?」「難しすぎるんじゃない?」「他の曲にしておけば?」など、ちょっと気持ちが落ちてしまうような声がけをされる方がいらっしゃいます。
きっと、「発表会で上手く弾いてほしい」「失敗させたくない」という気持ちから、「その子の為を思って」のご意見なのだと思います。
やってみればいい!
一方、私は「余程の無理がない限り、好きな曲を頑張る」というスタンス。好きだからこそ頑張れる事もあるし、それでダメなら違う曲にして、また違うタイミングでやればいい。練習の過程で得る学びの方が大きいと感じています。
そして、もし本番で失敗してしまったとしても、「何が準備不足」だったのか考え、その反省点を次回につなげる事ができます。
※そのせいで、生徒からは「もう本当に練習が大変だった!先生が出来るよ~って言ってくれたから、頑張ったけど、こんなに大変だと思わなかった。だまされた!!」と嬉しそうに報告してくれます。
何を学ぶかが、その後を大きく変える
本番では、もちろん上手く弾き切ってほしいという気持ちはもちろんあります。でも、それ以上にその本番に至るまでの道のりも大切なのです。
常に安全で確実な道のりというのは、ピアノだけでなく世の中でも少ないですよね。ある程度はチャレンジをしないといけないかもしれない、勇気を出さないといけないかもしれない。
そんなとき、ピアノの「チャレンジする経験」というのが、少しは役立つと思うのです。
「これを頑張りたい」や「この曲を弾いてみたい」という目標が出来たら、「どういうステップ」が必要なのか、考え、挑戦していく。上手くいかなければ、違う方法を探す。その地道な作業の繰り返しで、いつのまにか達成しているのです。
「本当に出来るの?」を言われ続けたら・・・
もし「本当に出来るの?」と言われ続けたら、子どもはどうなっていくのでしょうか?
「どうせ私はできない」「自分の気持ちを言っても無駄」こんな気持ちになってしまわないでしょうか。もしかしたら、「やってやる!!」と奮起する子もいるかもしれません。お子様の性格によって、反応は色々あるかもしれません。
でも、「その子が出来ると信じて応援する」という姿勢は、どんなお子様でも嬉しいと思いますし、大きな力にもなります。そして、将来困ったことがあっても乗り越える力が身につくのではないかなと思います。
心配から出てしまう「出来るの?」という言葉。ちょっと言う前に一呼吸おいてみませんか?
