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メトロン星人

メトロン星人は、話題作の多い実相寺昭雄監督が手掛けた特撮ドラマ『ウルトラセブン』に1967年「狙われた街」に登場した宇宙人で、彼の登場回は、シリーズ屈指の名エピソードとして知られている。

🧠 地球侵略の手口

  • 地球人の信頼感を崩壊させるため、感情や理性を奪う赤い結晶体をタバコに混入。

  • それを吸った人間が発狂し、周囲を敵とみなして暴力を振るうようになる。

  • 最終的には人類が自滅するのを待って地球を乗っ取ろうとするという、非常に陰湿かつ知的な戦略を取ります。

作中、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)とちゃぶ台を挟んであぐらをかいて対話するシーンがあって、シリーズ屈指のシュールで印象的な場面として有名になっている。
この対話のなかでメトロン星人は、
教えてやろう。
我々は人類が互いにルールを守り、信頼し合って生きていることに目をつけた。地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。人間同士の信頼感をなくすればいい。人間たちは互いに敵視し、傷つけ合い、やがて自滅していく。
どうだ。いい考えだろう。

と言ったあと、ウルトラセブンと戦い、アイスラッガーによって真っ二つにされてしまう。

そのあと、ナレーションが、

メトロン星人の地球侵略計画はこうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは恐るべき宇宙人です。でもご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え、何故ですって?我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから。

といって、作品は終わる。

それから、40年の時を経て、2005年『ウルトラマンマックス』第24話「狙われない街」でメトロン星人は、同一個体として再登場する。
セブンのアイスラッガーによって真っ二つにされたメトロン星人だったが、地球のどこかの安アパートの一室らしき所で闇医者のような人物の頗る粗っぽい縫合手術のおかげで生き延び、以来ずっと地球を観察しつづけていた。

ちゃぶ台を挟んでウルトラマンと対話する場面が有名なため、今回もやはりちゃぶ台を挟んで対話する。
メトロン星人は言う。
40年間、潜伏して見守ってきたが、もう攻撃しなくても俺たちの手に落ちると確信したからさ。
人間は便利なツール(携帯電話のこと)を手に入れ、どんどん退化しはじめたからさ、街中サルだらけ、放っておいても滅びるよ。
新しい道具で人間の脳は萎縮し始めている。
もう戦う必要はない。
お前さん(ウルトラマン)も宇宙人の仲間じゃないか。
低能化して環境を破壊して礼儀も知らない人類を物好きに守る必要もなかろう。
と言って、じっさいウルトラマンと戦うこともなく、宇宙船に乗って帰ってしまった。

作中、この事件を追う刑事がウルトラ警備隊にいう。
怪獣や宇宙人よりも恐ろしいもの知っているか?
人間だよ。

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