「失敗したら嫌」と言っていた娘が、初めてピアノの発表会に出た日
ピアノの発表会は、楽しみにしている子もいれば、怖いと感じる子もいます。
うちの娘は、どちらかというと後者でした。
去年、先生から発表会のお話をいただいたとき、
娘は
絶対出ない
と言いました。
理由を訊くと、はっきりこう言いました。
「失敗したら嫌だから出ない」
無理に勧めても、きっといい経験にはならない気がして、その年は出ないことにしました。
今年、娘は小学3年生になりました。今年は娘のほうから「今年は出る」と言いました。
とはいえ、練習はというと直前までしぶしぶ。
親としては「本当に大丈夫かな」と思いながら見ていました。
はじめての発表会、先生との連弾がよいとのこと
連弾で出ることにしていました。
本番の曲は、両手でも弾けるようになっていました。
ですが、本番3週間前に娘は
右手だけ弾く
と言い出し、
あまりに強い希望のため
先生とも話し、右手だけで弾くことになりました。
え?小3で右手だけ?とも思いましたが、娘の意思なので尊重しました。
左手を入れて難しくするよりも、舞台で成功体験を持つことを優先しました。
でも娘は、右手だけで良いとなった途端、家で全く練習しなくなりした。
発表会当日。
娘はとても緊張していました。
舞台に出る前も、何も言わず静かにしていました。
でも演奏が始まると、落ち着いて弾き進め、最後までミスなく弾ききりました。
終わったあと、私は思わずこう声をかけました。
「緊張していたのに、ノーミスで弾けてすごいね」
発表会が終わって娘に感想を聞くと
「楽しかった」
「緊張した」
「おもちゃ買って」
と言っていました。
そしてもう一つ。
「来年はBelieve弾きたい」
学校の合唱で歌っている曲だそうです。
発表会では、高学年の子や大人の方も演奏していて、ブルグミュラーやベートーベン、ショパンなど、難しい曲を弾いている人も多くいました。
でも娘はそれに憧れる様子はなく、
「私はBelieve」
と、マイペース。
その姿を見て、少しおもしろくもあり、でもそれでいいのかもしれないと思いました。
私は娘に、ピアノが上手になってほしいというより、音楽を楽しめる人になってほしい
と思ってピアノを習わせました。
今回の発表会で
舞台で弾くこと
人の演奏を聴くこと
そして次の曲を考えること
そんな経験を通して、娘の中に少しずつ音楽が育っているのかもしれないと感じました。
来年の発表会では、娘が弾く「Believe」を聴けるのかもしれません。他の曲に挑戦したいと言うかもしれません。
そう思うと、今から少し楽しみです。
