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人骨化石の発掘現場を訪ねる(沖縄再訪2026)

港川人(みなとがわじん)というのは、約2万2000年前の旧石器時代のホモ・サピエンスで、沖縄県南部の八重瀬町で人骨化石が発見されました。化石は4体分の全身骨格でが良好な状態で発見され、話題となりました

最初に発見したのは那覇市の大山盛保氏。1967年に現地の石灰場内にあるフィッシャー(裂罅・れっかと呼ばれる岩の割れ目のこと)の内部から動物の化石が多数出土することを確認し、翌年には人骨も発見しました。その後、研究者などの支援を受け、地道に発掘を続け1970年8月から12月にかけて、フィッシャー内の深さ約20mの地点から全身骨格を発見したそうです。人骨は発見現場の地名にちなんで「港川人」と名付けられました。

人骨が発見された場所を訪れてみました。フィッシャーのある採石場跡一帯は「港川遺跡公園」となっています。

公園の奥に採石場跡があります。

人骨が発見されたフィッシャー

フィッシャーの幅は50~100センチ

現地の説明版に書かれていた大山氏の発掘に関する記述に私は心を動かされました。大山氏が化石に興味を持ったのは、庭石として手に入れた石材の中からイノシシの化石を見つけたことがきっかけでした。そして石材の出所を探し、当時採石場だったこの場所にたどり着きます。採石場のフィッシャーからはイノシシの化石がたくさん見つかりました。その後も仕事の合間をぬって採石場に通い続け、たくさんの化石を発見します。そしてついに1970年、まとまった人骨を発見しました。時に業績だけを追い求める研究者がいる中で、一市民の大山氏が、興味と関心に突き動かされて地道に努力を重ねて成し遂げた偉業に私は感銘を受けました。

化石発見の様子を伝える説明版

港川人について、私は名前は聞いたこがありましたが、詳しいことは全然知らず、発掘されたのが沖縄であることすら知りませんでした。今回は夫に誘われて行ったのですが、2万年前の人類の化石が発見された現場に立つと、発掘のロマンのようなものが感じられました。

港川人の復元像
日本旧石器学会のホームページより



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