俺たちのばんえつ号物語1「俺たちの守護神」
いつもお読み頂きありがとうございます。
今朝行われた、北中米ワールドカップ準々決勝
イングランド代表対ノルウェー代表戦
国と国のプライドをかけた熱い戦いでした。
ワタシは周りの皆さまや動物たちなど様々な縁で結ばれいているといつも実感しています。
その縁の内でも、多感で最も濃密だった時間を共有したメンバーとの
縁のお話をしたいと思います。
先日の高校サッカー部のOB会の余韻が残っているうちに記事にしたいと
思います。
何回かに分けてお話を続けてみたいと思います。
登場人物の紹介
まずは、サッカー部OB会のメンバーについて説明したいと思います。
ワタシを快く泊めてくれたキャプテン。
SLにもやたら詳しい彼を、仮名「シム」と呼ぶことにします。
シムの家の近所には、1期生で正ゴールキーパーを務めていた先輩が住んでいます。
ワタシ達にサッカーだけでなく、遊びもヤンチャもたくさん教えてくれた方。
先輩の実家の屋号から、ここでは仮名「美松さん」と呼びます。
最寄り駅で美松さんと合流し、
会場のある新潟駅へ向かうという流れになりました。
久しぶりの再会に感激する間もなく
美松先輩の先制パンチが飛んできました。
「ようMASAHIK.おめのヒゲ、なんでそんげえぇれなった、オレの許可ねんに、なんでオレの真似してんて!」
(略、おう、MASAHIK、久しぶり、なんだお前のその口髭は、随分偉そうになったな、俺の許可なしに俺の真似をするな)
いきなりです。
ワタシが
「いや~これには訳が……」
と説明しようとした頃には、
シムと美松さんは、もうずっと前を歩いている。
「ちょっと待ってよ……」
40年以上経っているのに、
風景だけは何も変わっていませんでした。
規格外の俺たちの守護神
しかし、美松さんは昔から規格外です。
一応OB会ですから、
普通は多少なりとも服装を気にするものです。
ところが、
くたびれた黒いポロシャツ。
くすんだ黒いジャージのズボン。
そして足元は、
なんと「使い込まれた、つっかけ」。
あえて「つっかけ」と呼びます。
これはサンダルではありません。
居酒屋の座敷とフロアを行き来するためだけに存在する履物です。
それですら高級品に見えるレベル。
農作業を終えたおっさんが、
ひとっ風呂浴びた後
「ちょっとそこまでタバコ買いに」
で出てきた姿と完全一致です。
そんなヨレヨレ姿の後ろ姿を見ていると、
不思議なことに、正ゴールキーパの証
そう、背番号1が見える気がしました。
ああ、
この人は変わらない。
ワタシ達の守護神は、
40年以上経っても、
ずっと守護神のままだったのです。
……そう思ったのは一瞬でした。
OB会と二次会を終え、
帰りの汽車……
いや電車の中。
突然、
隣の席に座った女性へ話しかけ始める美松さん。
「きれいな人らね、年いくつなん」
「こらジジィ!」
「壁の注意書きに迷惑行為、車内ナンパ禁止
って書いてあるろ」(本当は書いてない)
「美松禁止って書いてあるろ」(書いてない)
「いやがってるがね、やめれて」
注意するシムとワタシ。
しかし、そういうワタシらも十分ジジイです。
それでも嫌な顔一つせず、
話を合わせてくださった隣席の女性の方には、
本当に感謝しかありません。
ご迷惑をお掛けしました🙇
優しくて本当にお綺麗な方でした。
さすが新潟美人の土地柄です。
そんな騒がしい帰り道を終え、
翌朝はいよいよ恩師との再会。
不思議なもので、
緊張のせいか酒の酔いも少しずつ覚めていきます。
もし先生がこの場にいたら、
きっとこう怒鳴ったでしょう。
「おい美松!
お前はケジメが足りねぇんだ、ケジメが!」
すると美松さんも負けずに、
「うるせぇな!
自分がモテねぇからってひがむな!」
なんて言い返したに違いありません。
だけど、
そんな先生と美松さんの縁が、
実は翌日の再会、
そして後に続く
『俺たちのばんえつ号物語』
へとつながっていくのでした。
(つづく)


