秩父の100年
秩父に行ったら、秩父神社で参拝して、信号渡って、
ツッタカター、ツッタカター、たどり着いたこの食堂は100年。建物は倒壊寸前らしいが、それでも行く。
平日だから、客は少ない。
名物主人は厨房にいるのか、若い嫁さんがオーダーをとってくれる。
「オムライスとクリームソーダ」
昨年、その前も、秩父に来たら必ず、同じメニュー。
待つこと10分足らず。

昔懐かし、オムライス。フルーツも添えて。
グルメじゃないから、庶民の舌にmatchする。

「生きててよかった」
食事を終えて、店を出た。

この店が無くなる前に、私は亡くなる。
私の死は誰も悲しみはしないが、この店は悲しむ人が
いるかもしれない。最後の晩餐には、まだ早い。
私が死しても、パリーのオムライスは推し活。

(了)
