【本日の名言】「対比するものがなかったから、生を実感できなかった」書籍『ファイト・クラブ』
本日の名言はこちら。
「対比するものがなかったから、生を実感できなかった」
カルト映画『ファイト・クラブ』の原作を読み返している。
本好きの叔父が昔にプレゼントしてくれたもので、当時この映画にのめり込んでいた私にピッタリだった。
この映画が好きなことは一度も話していないのに、直感で読むべきと思ったのだろうか。
「対比するもの (死) がないと生を実感できない」とは皮肉だけど真理だと思う。
*
『ファイト・クラブ』では、不眠症を患う主人公が医師の勧めで「◯◯患者の会」(自助グループ)に参加する様子が描かれる。
「睾丸ガン患者の会」や「結核患者の会」、「末期ガン患者の会」。
そこで主人公は、悲痛な告白を聞いて彼らと共に涙を流すことで、深い眠りにつけるようになる。
これは現実とそう変わらない。
巷では余命◯年といった切ない恋愛物語がヒットする。
不幸なネットニュースは瞬く間に拡散される。
不幸なニュースを人が欲するのは、生を実感したいからではないかと思う。
この平和な時代で、よっぽどのことがない限りは命を脅かされることはない。
平和ボケしすぎて、戦時中のような生に対する実感がない。
だから我々は自分の人生の外に不幸を求める。
『ファイト・クラブ』でも主人公らは殴り合う。
殴られる痛みにより生を実感する。
普段生きていると、死というものが身近にないと思ってしまう。
意外と身近にあるということを念頭に置いておきたい。ストレスになりすぎない程度に。
多くの人が生をありがたく使うことを願う。
