パチモンを買う人
「見た目似てるなら一緒だよ」
パチモンを持っている人からこのような発言をいただいた。
私は黄色いステッチがトレードマークの靴ブランド、ドクターマーチンが好きである。
このアカウントのアイコンに設定するくらい。
ドクターマーチンにはパチモン(模倣品)が多く出回っている。電車でもよく履いている人を見かける。
パチモンはパチモンなだけあって、みてすぐわかる。黄色のステッチが等間隔でなかったり、靴底の層が違ったり、と履いている私からしたら一目瞭然。なんだか複雑な気持ちになる。
そんなことを考えながら過ごしていた時、ドクターマーチンのパチモンを持っている人と話す機会があった。
私はパチモンを持っている事実が分かった時思わず聞いてしまった。
「なぜパチモンを買うのか??」と。
我ながらド直球な質問。
するとこう返ってきた。
「本物かどうか、わからないし、見た目似てるから一緒だよ。こっち(パチモン)の方が安いし。」
な、、、なるほど、、、、???
となってその話は終了した。
私は不完全燃焼のまま帰宅した。
モヤモヤが晴れなかったのである。
「見た目が一緒は模倣しようとしているから。それを購入すると決めたのはなぜ?」と。
人のファッションに文句を言いたいわけではない。ただ、模倣品と分かっていても購入してしまう考え方にモヤモヤするのである。
ドクターマーチンの模倣品はかなり模倣する気満々で、ネットにたくさん存在する。
ステッチが黄色で、靴底もゴム状にしている。
ドクターマーチンをあまりよく知らず、初めて買う人が本物だと思って買ったら偽物だった。この場合は、消費者の意思と反しているため理解できる。一方で私がモヤモヤするのは自分の意思で模倣品を購入することである。
模倣品を購入するということは消費者が偽物を認めることになると思う。
それはどうなのか??と思う。
正規品を買えるお金の余裕がないのであれば、今は買うべき時ではないと思う。
靴にお金をかけたくないということであれば、模倣品ではない他の靴を買えばいい。
私はそう考えてしまう。
お金をかけずにそれっぽい靴を履きたい。
この考えに共感ができない。
しかも本物ではなく偽物。
正規品の中古を買うという選択肢ではなく、パチモンを買う選択肢を取る。
欲求を叶えるために他の選択肢もあるのではないか。私はそう考えてしまう。
人の買うものにイチャモンをつけたくない気持ちもあるが、模倣品となると話は別だと思う。
もちろんパチモンの中でドクターマーチンと名乗りながら売られているものはない。
あくまで自社ブランドのロゴをつけ、自社の製品として販売している。
「黄色ステッチがある靴底がゴム状の靴」
これをドクターマーチンと定義付けている私の頭が硬いかもしれない。私のドクターマーチンの基本はそこだからである。
しかし、パチモンを買う人がドクターマーチンに似ているから買うという選択肢をとっているのであれば、やはりドクターマーチンのアイデンティティは黄色ステッチなのではないかと思う。
簡単にネットで調べたところドクターマーチンの黄色ステッチは位置商標の登録は認められなかったようである。一方で、ブーム全体のデザインを模倣するものは差し止めが可能であるとのこと。(インターネットで軽く調べただけであるため、本当に正しい情報を知りたい方はお調べください)
ノーブランドと記載している、自社ブランドのロゴを入れている、とてもドクターマーチンに似ている靴が多く出回っている。ドクターマーチンを販売している会社も対策しているようだが、消費者の意識も変わっていく必要があると思った。
模倣する側は売れるから作るからである。
消費者がパチモンは買わないと選択を取ればこのような事態は収まると考える。
まさか身近でパチモンを買う人と出会うと思わなかった。しかもパチモンと理解しながら購入する人。
少しでも消費者が正規品事業者を救える行動がようになればいいなと思ったエピソードであった。
