同じ海を見たい
一年前の私は、海を見ることを夢見ていました。
「なぜ「海」を見ることができないのか。
それはそのような場所に行く時間や気持ちの余裕がないからでしょう。」
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一日の生活に精一杯です。
今はどうでしょうか。
ほとんど状況は変わりませんが、家族で近場での外食は出来るようになりました。次男は学校に行けています。電車にも乗れるようになりました。
当時の気持ちとしては、自分の事も考えたいのに、家族のことを考えるので精一杯で、自分のやりたいことを押し殺しているという感覚が強かったのかもしれません。
今も同じような気持ちはありますが、少し和らいでいる気がします。今海に行けなくても、海に行った記憶はあるし、思い出すことも出来ます。
本当は子供を連れて家族で一緒に「海」を見たいと思っているのかもしれません。
これは、本当に今でも同じ気持ちになります。
家族みんなで海に行って、一緒に思い出を持ちたい、という勝手な自分の期待に過ぎないのですが、それをとても望むようなのです。
一年前の私は、「海を見たい」と書いていました。
あの頃は、自分が海を見ることばかり考えていたように思います。
でも今読み返してみると、本当に見たかったのは海ではなかったのかもしれません。家族と同じ景色を見て、同じ波の音を聞いて、「あの日は楽しかったね」と、何年後かに笑って話せる思い出だったのかもしません。
私が見たかったのは、そんな「海」だったのかもしれません。
だから、今すぐ行けなくてもいい、いつか、その日が来たらいい、そう思えるようになっただけでも、一年前の私からは少し前に進めたのだと思います。
