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akisuke0925
[326文字]サヨウナラ、ジィジ
先日父が88歳で亡くなった。
しかし特に気持ちの揺れはない。
父は80歳頃から血管性の認知症を発症した。
初めの頃は父の原型を留めていたので、私は父を父と認識していた。
しかし4年前に軽い脳梗塞を起こしてからは、認知症が一気に進み、父は父ではなくなった。
私は父の事を「パパ」と呼んでいたのだが、入院した日を境に「ジィジ」と呼ぶようになった。
それは意識してではなく、気づいたらそう呼んでいた。
もう私の父だった「パパ」ではない、別の人「ジィジ」になったのだ。
だから、亡くなった時は悲しい気持ちではあるが、父を亡くしたという感覚はなかった。
私の中では、父とはもう4年前にさよならしていたのだろう。
涙も何も出ない。
出るのは、今日まで私を育て、生かしてくれた感謝だけだ。
