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ゲッコーカフェ 第一回‼️🐱🐶 「芽に水をやる夜」







店内には、

コーヒーの香りがゆっくりと広がっていました。

窓の外では、

灯台の光が静かに海を照らしています。

テーブルの上には、

数枚のタロットカードが広げられていました。

開店したばかりの店には、

まだお客様はいません。

波の音だけが、かすかに聞こえていました。



クロちゃん先生はコーヒーを淹れながら言いました。


🐶「ところで。」


🐱「はい?」



🐶「コロッケノスケさんは、なぜこの店を開こうと思ったのですか?」



私は少し考えました。



なぜ?


店内には、

コーヒーの香りがゆっくりと広がっていました。

窓の外では、

灯台の光が静かに海を照らしています。

テーブルの上には、

数枚のタロットカードが広げられていました。

開店したばかりの店には、

まだお客様はいません。

波の音だけが、かすかに聞こえていました。



クロちゃん先生はコーヒーを淹れながら言いました。


🐶「ところで。」


🐱「はい?」


🐶「コロッケノスケさんは、なぜこの店を開こうと思ったのですか?」



私は少し考えました。



なぜ。



そう聞かれると、

うまく答えられません。



🐱「誰かの役に立ちたいから……ですかね。」



クロちゃん先生は小さく笑いました。


🐶「それだけでしょうか。」


私は窓の外を見ました。


灯台の光が、

ゆっくりと海をなぞっています。


🐱「実は。」


私はコーヒーカップを見つめました。


🐱「悩んでいるんです。」


🐶「ほう。」


🐱「タロット占いを続けるべきなのか。」


クロちゃん先生は何も言いません。


🐱「一応、ゼロイチは達成しました。」


🐶「ええ。」


🐱「でも次が分からないんです。」


静かな店内に、

時計の針の音だけが響きます。


🐱「一度売れたんです。」


🐶「それは素晴らしいことです。」


🐱「でも。」


私は言葉を探しました。


🐱「偶然だったのかもしれません。」


コーヒーの湯気が、

まっすぐに立ち上ります。


🐱「次も売れる保証はありません。」


🐶「なるほど。」


🐱「だったら再現性の高いことをやった方がいいのかなって。」


私は無意識に、

テーブルの上のカードへ目を落としました。


そこには、

ワンドのエース。



小さな芽が描かれていました。


🐶「そのカードが気になりますか?」


クロちゃん先生が尋ねました。


私は頷きます。


🐶「大きな木になる保証はありません。」


クロちゃん先生は静かに言いました。


私は黙ってカードを見つめます。


🐶「ですが。」


🐶「芽が出たことは事実です。」



店内が静かになります。



まだ小さい芽。



頼りない芽。



風が吹けば折れてしまいそうな芽。



🐱「でも。」



私は呟きました。



🐱「枯れるかもしれません。」



🐶「そうですね。」



クロちゃん先生は頷きました。



意外でした。



否定されると思ったからです。



🐶「枯れる可能性はあります。」



静かな時間が流れます。



🐱「では。」



私は尋ねました。



🐱「なぜ水をやるんですか?」



クロちゃん先生は窓の外を見ました。



灯台の光は、

相変わらず同じリズムで、

海の上を滑っています。



🐶「育つかもしれないからです。」



私は黙りました。



🐶「未来は分かりません。」



🐱「……。」



🐶「ですが。」



クロちゃん先生は微笑みました。



🐶「芽が出ていない場所に水をやる人は少ないでしょう。」



思わず笑ってしまいました。



言われてみれば、

その通りです。



タロット占い。

ゲッコーカフェ。

note。

X。



全部まだ小さい。



でも、

全部芽は出ています。



🐱「分かりました。」



🐶「何がですか?」



🐱「今夜は木の高さを測るのをやめます。」



🐶「ほう。」



私は少し笑いました。



🐱「芽が出たばかりなのに。」



🐶「ええ。」



🐱「もう大きさばかり、

他と比較してしまっていました。」



クロちゃん先生は静かに頷きました。



🐶「それはよくあることです。」



🐱「そうなんですか?」



クロちゃん先生は窓の外の灯台を見ました。



🐶「芽は芽なのに、

人はつい森を見てしまいますからね。」



私は苦笑いを浮かべました。



確かに、

その通りです。



芽が出たばかりなのに、

いつの間にか森ばかり見ていました。



🐱「でも。」



クロちゃん先生はコーヒーカップを置きました。



🐶「気付けるようになっただけでも、一歩ですよ。」



私は窓の外の灯台を見ました。



灯台の光は、

さっきと同じはずなのに、

なぜか少しだけ弱く見えました。



遠くの港までは、

今夜も見えません。



けれど、

足もとくらいは、

照らせています。



🐱「枯れるかもしれません。」



もう一度、私は呟きました。



クロちゃん先生は答えませんでした。



ただ、

コーヒーをもう一杯、

淹れ始めただけです。



カップに注がれる音が、

静かな店内に響きました。



それで、

十分な気がしました。



だから今夜は、

もう少しだけ水をやってみようと思います。




【ゲッコーカフェより】

ここは答えを教える場所ではありません。

悩みを整理し、

次の一歩を考える場所です。

読者が持ち帰るのは答えではなく、

小さな灯です。

月明かりだけでは遠くまでは見えません。

でも、次の一歩ならてらせるかも知れません🐱🐶



ゲッコーカフェ第一回終わり〜

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