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【エッセイ】心を手放していたから、一緒に生きてこられた人
私には同居している彼氏がいる
2歳年上の、前の職場の先輩
付き合い始めて6年目、同棲2年目と言ったところ
20代の大半をこの人と過ごし、恥ずかしいところや情けないところも
大概見せてきたつもりだが、
未だにあの人には「自分の言葉で話ができていない」と
思う時が多々ある
その日の機嫌に、言葉に込められた温度感・熱量・感情に
無意識に自分を合わせていたと思う
それで良かった 何も困らなかった
そうしていたから今日まで一緒にいられた
今日までの時間を振り返ると
大事な話は何もできていなかったのかもしれない
自分の感情をさらけ出して、あの人が言葉に出さない感情も
受け取って、お互いに理解を深めて、みたいな
涙だけは、見せて見せられてきたけど
最初の方は、伝えようと努力していた気もする
ただ、私の見ている景色とあの人の見ている景色があまりにも違って
言葉が嚙み合わないどころか、かすりもしない感じが拭えなくて
いつの間にか止めてしまっていた
伝えても伝えても、見えない壁に阻まれているような
そして自分から出た言葉が返ってきてダメージを食らうような
もし私が、少しずつ自分の心を手放さずに生きる術を知って
あの人の隣でもそんな自分で生きられるようになったら
この関係性は続けられるのだろうか
隣で少しずつ変わりゆく私に、変わった私に
あの人は気づいてくれるのだろうか
答えを知るには、私が変わるしかない
私が変わった先にしか答えはない
